132/375
不思議世界の姉 2
空を自由に飛び回った後は、海の中に飛び込んだ。
理子姉は競泳水着に着替えていて、俺も水着姿になっている。
「そんなに見ないでよ……」
「ご、ごめん」
怒られてしまった。理子姉の水着姿は反則ですよ。
俺の背中に理子姉の腕が回り、興奮は最高潮に達する。
ライブでも、テレビでも見ることが出来ない姿。夢の中でもいいから知りたい。
「将君……それはだめだよ」
理子姉の水着に手をかけている俺はふと我に返り、そのまま理子姉に抱きつく。
肩が艶めかしい。少しずれれば脱げてしまうような格好だから、なおさらだ。
「み、見ないで!」
「理子姉が綺麗だから仕方ないよ」
「そんなこと言わないで……」
青白い世界の中、理子姉がほかの魚よりもとてもきれいに見えた。




