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添い寝する姉 4(終)
目を覚ました後、俺たちはそれぞれの家に帰った。
俺の部屋に戻り、携帯電話を開くとそこには新着メールが。
〈寂しければメールしな。夜は1時まで相手してやるよ〉
千秋さんからのメールだった。
俺は「わかりました」と返信して、その場で天井を見つめる。
「……」
まだ、あのことが本当だという自信が持てなかった。
見透かされることになるとは思ってもいなく、キスの事も考えてなかったからである。
それに、千秋さんが俺の事を好きかもしれない、と言ったことも驚きだった。
「……姉さんたちには悪いけど、また会いたいのも事実だしな」
赤髪長髪であの笑顔を見せられると、何度でも会いたくなってしまう。
今度またあの焼き鳥屋に一人で行ってみよう、と俺は思っていた。
「将君、そろそろご飯だよー」
愛理姉の声が聞こえてきた。
俺はベッドから起き上がり、部屋の外へと出ていく。
真夜中、小腹がすいたら考えてみよう。