幻想世界
(ねえ、もう少しだよ?もうちょっとで行けるんだよ?君の望んだ世界に、もう少しで)
「………………」 女の子は何も言わない。
(ほら、あの丘を越えればきっと違う世界が見えるよ。だから目を開けて。)
「………………」 女の子は何も答えない。
(ねえ、どうしたの?いつもみたいにお話しようよ。ほら、僕、君が寝ている間にこんなことができるようになったんだよ?)僕は宙返りをする
「………………」 女の子は何も見ていない
(ほら、楽しいよ。向こうの世界に行けばもっと楽しいことが待っているよ。)
「………………」 女の子の体が透けていく
(ねえ、どうしたんだい?もう疲れちゃったの?僕も少し疲れちゃったよ。)
「………………」 僕の体も透けてきた
(なんだか眠くなってきちゃったよ。)
「………………」
(え?なんだい?今、なんて……)
僕の意識はそこで途絶えてしまった
真っ白だった―――― 何処までも澄み切っていた
真っ黒だった―――― 何処までも淀んでいた
目を開けると、そんな世界が広がっていた。
いや……まだ目覚めてもいないのかもしれない
“僕”の見えている世界は、何も無い、空っぽのような世界だった。
じゃあ、何で僕はここに居るんだろう?どうやって生まれてきたのだろうか?
分からない…… でも、確かに僕はここにいる。それだけは事実だった。
僕は寝覚めた。今までが夢だったわけではない。ただ、この世界での目覚めがやって来た
この世界には、女の子が居た。誰も居ない、遊ぶものも何もない、ガラクタと小さな小屋と、辺り一面の野原しかないこの世界に、たった一人の“人間”の女の子……
女の子はいつも楽しそうで、いつも微笑んでいて、いつも寂しそうで、いつも心の何処かで泣いていて、いつも何かを願っているようだった。
僕は、そんな女の子に友達を作ることにした。この世界には、僕と女の子以外に命を持った者はいないから……
じゃあ女の子は、僕が一つの命として出来上がるまで、何をしていたんだろう?
聞きたいけれど、僕には言葉を話すことができない。言いたい事があっても伝えることができない。
だから僕は、行動で示した。
嬉しかったり楽しい時には飛び跳ねて、つらかったり悲しい時には泣くまねをした。
“ガラクタ”でできた僕の体では、これが限界だったから。
僕はあちこちに散らばっているガラクタを集め始めた。僕の体は、小さくて、手には指もないけど、とにかく頑張って運んだ。
ガラクタが集まると、今度はそれを組み立て始めた。
やがて、支柱から鎖でぶら下がった揺れるイスや、階段と階段の上から滑り落ちる台を作った。
(なんでこんな物を作ったんだろう?)僕は考えたけど分からなかった。
分からないけど、なんだか懐かしい感じがして、気付いたらいつの間にか、名前も知らない
“ガラクタのかたまり”を作っていた。
女の子は僕が作ったものを見て、それで遊ぶ僕を見て、笑っていた。
でも、小さな小屋からは出てこない…
次に僕は“僕”を作った。ガラクタを集めては、それを僕に似せて組み立てていった。
それでも、左右の腕の長さは違うし、体の大きさも不揃いで、とても滑稽だった。
(エイッ、ヨイショ!)僕は組み立てたばかりの“僕”に目をはめた。完成だった。
僕は“僕”を五つくらい作った。
すると、女の子が小屋から出てきてくれた。嬉しい…… 飛び跳ねる……
「たくさん作ったね。」女の子は褒めてくれた。僕はますます飛び跳ねる。
でも“僕”は動かない。
僕は“僕”を動かそうとした。腕を持って動かしたり、顔を叩いてみたり……
とにかく頑張ってみた。何度も何度も、動かそうとしてみた。でも、動かない……
『ドサッ』何かが落ちる音がした。
後ろを振り向くと、女の子が膝をついて泣いていた。分からない……
僕は何か悪い事をしてしまったんだろうか?
女の子は、ただ「ごめんなさい。もういいの……」それを繰り返すだけ、僕も一緒に泣くまねをするだけだった。
次の日からは、僕と女の子は一緒にガラクタを集めた。集めては組み立て、集めては組み立てを繰り返すだけだったけど、充実していた。あれから何体か“僕”を作ったが、相変らず“僕”は動かなかった。
楽しい日々が続いた。僕は女の子が好きになっていった。
―――でも、ある日を境にこの世界の空気が変わっていた―――
僕は気付いた……思い出してしまった。僕がどうやって生まれたのか。何処から来たのかを。
僕は女の子が集めて組み立てたガラクタ…… それに命を吹き込んでもらった存在だった。
じゃあ、その命は何処から来た?
それは、こことは違う別の世界 ――――― この地平線の遥かむこうの ―――――
ずっと、ず〜っとむこうの世界からだったんだ。
その世界には、とてもたくさんの人がいて、とても楽しかったんだ。嫌なことも、悲しいこともあった世界だけど、回りに人がいることは、一人でいることよりもとっても楽しい。
僕が組み立てたガラクタは、その世界のものだったんだ。名前は分からないけど、その世界で“見た”記憶だけは残っていた。
じゃあ、どうやって生まれた?
この“僕”の命はどうやって生まれて来たんだろう?
それに、どうやってこの世界に来たのだろう?
それだけはどうしても思い出せなかった。必死に思い出そうとしたけど、思い出せなかった。
思い出せれば、女の子を僕の知っている“人のいる世界”に連れて行ってあげられると思ったから。
―――やがて、この世界に冬が訪れた―――
女の子は不思議な子だった。
今まで知らなかったけど、言葉を話せない僕の声を聞くことができたから。
女の子は、僕の言いたい事をすべて理解して、全部に答えてくれた。
「ありがとう、私のためにこんなに色々なものを作ってくれて。あなたのおかげで、とても楽しかった。」
(じゃあ、他の“僕”も動けるようにしようよ。もっと楽しくなれるよ。)
「ごめんね、それは私にはできないの。」
(なんで?僕はこうして動いてるじゃないか。)
「うん。それは、あなたが気付いてくれたから。」
(僕が?気付く?)
「そう。あなたが、私という“存在”に気付いて、自分の意思でその体に宿ろうとしたのよ。私はその手伝いをしただけ。」
(じゃあ、僕が友達になってくれる人を探してくるよ。そうすれば、この“僕”も動けるようになるよね。)
「そうね。きっと動けるかもしれないわ。でも、そんなことしなくていいのよ。」
(なんでそんな事を言うんだい?友達が増えたほうが楽しいじゃないか。)
「ええ、きっと楽しくなるわ。でも、どうやってお友達を探すの?」
(それは…… きっと何処かにいるはずだよ、世界は広いんだもの。僕の生まれた世界に行けば、きっと友達になってくれる人がいるはずだよ。だから、一緒に探しに行こうよ。)
「ありがとう。でも、もういいの。だって、この世界は………」
(世界は?)
「ごめんね。今日はこれでおしまい。」(ええ!?)
「大丈夫。続きはいつか話してあげる。今日は少し疲れちゃったみたいなの。だからおしまい。」
(わかったよ。きっと続きを教えてね。)「ええ。」
そしてその日は終わった
それから数日、僕は話の続きを聞きたいと訴えたけど、いつも「まだ話せないわ」と断られ続けた。
僕も聞くのを諦めたわけではないが、女の子が自分から話してくれる事を願い、その後の日々を一緒に過ごした。
僕はだんだんとこの世界に、女の子と2人っきりでもいいと思うようになった。
僕は、女の子のことが好きだし、一緒にいてとても楽しい。遊ぶ物だっていっぱい作った。
こんな日が続いて欲しいと思うようになっていた。
でも、雪が降るようになってから、この世界はおかしくなっていった。
世界に綻びが生じたとでも言うのだろうか、ガラクタの山が少しずつではあるけど消えていった。
女の子の体調も少しずつ悪くなっていった。
あれほど果ての見えなかった地平線の向こう側が、すぐ傍まで来ている……そんな感じがした。
ある日、女の子が僕に言った。「この世界の本当の姿を見たい?」
何のことかは分からなかったが、僕は(うん)と頷いた。
なんだかワクワクした……と同時に不安でもあった。
女の子が、僕の頭に手をかざす――― 「目を開けて……」
―― 光 ―― 光が見えた
世界中に溢れる光の粒
何処からやってくるのだろうかその光の粒は、空中にふわふわと浮かんでいた。
ときどき光が消えたりした。突然現れたりもした。
僕は、光に手を伸ばそうとしたが、触ると同時に消えた。
違う……消えたのではなく、吸い込まれたんだ。
僕の体は光に溢れていた。まるで、体が光でできているかのように―――
(ああ、そうだったんだ。)
僕は知ってしまった。思い出してしまったんだ。
僕はこの光だったんだ。ここに溢れる光と同じ様に、ただ現れては消え現れては消えを繰り返すだけの光の粒。
僕の生まれた世界からやってきて、この世界で消える……
僕もそのうちの一つ ―――であったはずだが、僕は女の子に気付いてしまったんだ。
なにかやるべきことがあったはずなのに、僕はそれを捨てて女の子のところに来てしまったんだ。
そして、今の体に宿った。
「思い出した?」女の子がたずねる
(君は全てを知ってたんだね。でも、何で今頃になって僕に教えてくれたの?)
「その理由は、もう分かっているはずよ。」
そう、分かっていた。知っていた。気付いていた。でも、知らない振りをしていたんだ。
僕は女の子が好きだったから、どうしても信じたくなかったんだ。
僕がしたことの非道さを……
外には雪が積もっていた。
その後、女の子は日を追うごとに弱っていった。
僕は考えた。僕に何ができるのか、女の子に何をしてあげればいいのかを。
答えは…………最初から決まっていた。
(ねえ、外に行こうよ!!)僕はベッドに横たわる女の子に言った
「外には雪が積もっているわ、何処にも行けない。それに、外に行って何処に行くっていうの?」
(決まってるじゃないか、地平線の向こう側だよ。向こうの世界を見に行くんだ。)
「どうやって行くの?」(もちろん歩いて。)「遠いわよ?」(僕が背負ってでも連れて行くよ。)
僕は女の子に厚着をさせると、外に連れ出した。幸運なことに雪は止んでいる。
(さあ、行こう。)「ええ」
僕と女の子は歩き始める。まだ見ぬ世界を目指して。
どれくらい歩っただろう?
一週間ぐらいだろうか。女の子は雪の上に倒れてしまった。
(ねえ、疲れちゃったのかい?じゃあ仕方ない、約束だから僕が背負ってあげるね。)
僕の体は女の子よりも小さかったから、背負うと引きずるようになってしまった。
でも、一歩ずつ、一歩ずつ、確実に歩みを進めていった。
夜になると、女の子を休ませる。 そして僕は、女の子に見せるために宙返りの練習をした。
何度も何度も、何日も練習した。やがて僕は宙返りができるようになった。
(ねえ、だいぶ向こうの世界に近づいたよね。)
「……ええ、だいぶ近づいたわ……」女の子はかなり弱っていた。
(きっともうすぐだよ、もうすぐ。だから頑張ろう。)
「……ええ。でも、少し疲れちゃった。……すこし休ませてくれる?」
(うん、いいよ。)
女の子は眠りについた。それきり、何も話さなくなってしまった。
しばらくして、吹雪が吹いてきた。
僕は急いで女の子を風の当たらないところまで移動させる。
(これで大丈夫だよね。)
女の子は何も答えない
(ねえ、もう少しだよ?もうちょっとで行けるんだよ?君の望んだ世界に、もう少しで)
「………………」 女の子は何も言わない。
(ほら、あの丘を越えればきっと違う世界が見えるよ。だから目を開けて。)
「………………」 女の子は何も答えない。
(ねえ、どうしたの?いつもみたいにお話しようよ。ほら、僕、君が寝ている間にこんなことができるようになったんだよ?)僕は宙返りをする
「………………」 女の子は何も見ていない
(ほら、楽しいよ。向こうの世界に行けばもっと楽しいことが待っているよ。)
「………………」 女の子の体が透けていく
(ねえ、どうしたんだい?もう疲れちゃったの?僕も少し疲れちゃったよ。)
「………………」 僕の体も透けてきた
(なんだか眠くなってきちゃったよ。)
「………………」
(え?なんだい?今、なんて……)
僕の意識はそこで途絶えてしまった
――――光 光が溢れている。下の世界から次々と沸いてくるようだ。
懐かしい光。元々は僕もこの光の一つだったんだ。
この光は『願いの光』 人の願いが詰まった『希望の光』
僕は人の願いが生み出した光だった
光は生まれると、まずは空へと昇る。そうしてこの空間を旅して、女の子のいるあの世界にやってくるんだ。僕もそうしてあの世界にやってきた。
あの世界にたどり着く願いは、全てではない。
あの世界にたどり着くまでに多くの光は迷い、力尽き、消えてしまうこともある。
純粋で、綺麗で、力の強い願いの光こそがあの世界にたどり着くんだ。
そして、あの世界にたどり着いた光は、その自分自身の願いを叶え、そして消える。
そう、願いを叶えるために僕達『光』はあの世界に行くんだ。
だから僕もあの世界に行った。
でも、僕は女の子のところに行ってしまった。僕の叶えるはずだった願いは何処へ行ったのだろう?
「大丈夫。あなたに込められた願いは叶えられたの。」 (ええっ!?)
突然女の子の声が聞こえ、僕にそう告げた。
(だって、僕は君と一緒に時間を過ごしただけだよ?誰の願いも叶えていない。)
「いいえ、あなたは立派に叶えてくれた。この私の願いを。」
(君の願い?) 「そう。あなたは私の願いから生まれた、私の願いを叶える存在だったの。」
(そんな……) 「私は寂しかった。そして、あの世界で人の願いを聞き続けるのに疲れていた。」
(うん…)
「ある日、あの世界の私のところに『空っぽ』の光の粒がやってきたの。」
(空っぽ?) 「その光にはね、誰の願いも込められてなかったの。いつ消えてもおかしくない、空っぽの光の粒。どうしてそんなのが、ここまで来たんだろうってとても不思議だったわ。
本当だったら、すぐに願いを叶えて消えてしまうのに、その光の粒はまっすぐ私のところに来て、いつまでも消えない。だって、叶えるべき願いがないんだもの、消えるはずがないのよね。フフフッ。」
女の子は楽しそうに話していた。久しぶりに聞く笑い声だった。
(もしかして、その空っぽの光の粒が僕?)
「そうよ、それがあなた。私はね、あなたに願いを込めたの。『友達がほしい、もう一人は嫌だ、外の世界を見たい』って。」
(ありがとう。)「え?」(僕に願いを込めてくれてありがとう。)
「なんでお礼なんか言うの?私が願いさえしなければ、あなたは辛い目にあわなくて済んだのよ?それに、願いを叶えた光は、消える運命。あなたももうすぐ消えてしまうわ。」
(辛い?僕はそんなこと思ったことないよ。悲しいことはあったけど、僕は君に会えてとても幸せだった。君の願いを叶えることができて嬉しかったんだ。たとえもうすぐ消える運命だとしても僕は幸せさ。でも……)
「でも?」(まだ一つだけ叶ってないよね、願い事。それが君の本当の願いなんだろ?僕はそれを叶えてみせるよ。)
「ううん。いいの。あなたも分かってるでしょ?私は願いを聞く者。その願いを叶える者。そして、この世界そのもの……。この世界からは、私は一歩も出ることができない。出ようとすれば私のいる世界は崩壊してしまう。そして、私自身も消えてしまう。」
(僕は一目だけでも、君に外の世界を見せてあげたいんだ。それが僕の願いでもある。)
「ありがとう。でも、あなたは知っているはずよ。私がこの世界から出て行ってしまったら、二度と元の世界には戻れない。そして、この世界にやってきた光の粒は願いを叶えられずに消えていってしまう。そうしたら、あなたの生まれた世界はどうなる?」
(それは……)「そう、人の願いは何一つ叶えられなくなり、夢も希望もない、絶望と暗闇だけの世界になってしまうわ。そんな世界は滅んだも同じ。」
(じゃあ、君はそれでいいのかい?ずっとその世界で一人ぼっちでも。)
「いいえ、私は一人ぼっちじゃないわ。あなたが作ってくれた友達がいるもの。」
(それはよかった。僕のしたことは無駄じゃなかったんだね。)
「フフッ。最初に言ったじゃない、『願いは叶えられた』って。私はもう一人じゃないのよ。友達もできて、一人じゃなくなった。それに、あなたが外の世界を見ることもできた。」
(僕が外の世界を?君が見たいんじゃなかったの?)
「隠しててごめんね、元々最後の願いは私の為の願いじゃないの。あなたのための願いだったの。」
(なんで…… なんでそんなことを。)
「忘れてしまったの?あなたは、願いを叶えてしまったら消えてしまう存在。私は、あなたには消えて欲しく……なか………った…………。だから……」
(え?何?聞こえないよ。)
女の子の声がかすれてきた
「あなた……なたの………せを…………」
(ねえ、聞こえないよ!あれ?)
僕の体―――光も薄れていく。
(ね、ねえ、どうなってるの?)
女の子の声はもう聞こえない。
ただ、最後に“あなたは自分の世界であなたの幸せを見つけなさい”
そう言っていた気がした
光が見える
まぶしい
ここは何処?
なんで僕はここに居るんだ?
そもそも何処から来たんだ?
“幸せを見つけなさい”
その言葉だけが頭に響くように残っている
『チュンチュンッ』『ガサガサ……』『バサバサバサッ』
鳥の声や、木々の揺れる音が聞こえる
どうやら森の中にいるのだろう
僕はまだ目覚めていない
人を待っている
誰かは分からないが、誰かが僕を起こしにくるんだ
それまで僕は眠りに就く
「ねえ、お姉ちゃん。誰かが私のことを呼んでない?」
「え?お姉ちゃんには聞こえないけど。」
「耳に聞こえる声じゃないの。なんだか心に呼びかけるような声なの……」
「心に?気のせいじゃないの。」「でも、さっきからどんどん強くなってるみたいなの。」
「え〜、じゃあ、その声はどっちから聞こえるの?」「う〜ん……あっちかな?」
指差す先は森の入り口
「行ってみようか。」「うん。」
そして僕と女の子は再び出会う
「ほらお姉ちゃん、やっぱり誰かいるよ。」「うん、いたね。でも寝てるのかな?」
「起こしてあげようか?」「そうね、起こしてあげましょう。」
――もしもし、起きてください――
(う〜ん……) 僕は目覚める
――こんにちは――
――はじめまして――
――私は……です――
――お友達になりませんか――
僕はこれから幸せを見つける
-END-
今回は完全オリジナルストーリーです。 いや〜、長くなりました。長くなりすぎました。予定の三倍です。 これだけの長い文章を書くのは大変で、途中投げ出したくなりましたが、何とか完成です。 書いていて最後のほうは、かなり迷いました。結末は決まっていたんですが、そこにどうやって持ってくるか、展開、文脈、etc…… 特に会話文で前後のつじつまあわせが大変でした。 前に言ったことが重複したり、変化していたり…… しかも、この話を発展させた違うストーリーまで考えだしてしまったり。 (そのストーリーに関しては、もしリクエストが多ければ書いてみたいです。) 自分では会話文がくどく感じたりもしています。 なので、注意深く読むと違和感を感じることがあるかもしれません。その場合は遠慮なく言ってください。今後の参考になります。