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侵略者系魔女の侵略ライフ ~地球を侵略しにきた魔女とそんな魔女に姉と呼ばせる中学生のやりたい放題生配信~  作者: 龍翠
第四話

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次はドワーフ!

 私がそっと手を離すと、ニュクスはちょっとだけ残念そうにしていた。それがまたとてもかわいい。帰ったらまた撫でてあげよう。こちょこちょと、ね。

 そんなことよりも、だ。


「それで。移住者募集したの?」

「した。もうすぐ貼り出されるはず」

「移住の依頼、ねえ……」


 カインさんとリーゼさんが興味を持ってるみたい。受付の方に視線をやっていて……。あ、受付の人が出てきた。向かう先は、こちら側。正確に言うと、壁際にある掲示板みたい。そこに貼り出すらしい。


「なるほど。受けたい依頼をあそこから選ぶんだね」

「そういうことだ。ちょっと見てくる」


 受付さんが貼り出したニュクスの依頼をみんなが見に行く。大混雑だけど……。遠くからでもみんな見えてるらしい。見えない人ももちろんいるみたいだけど。


「新たに作るダンジョン都市への移住者募集……!?」

「依頼とはまた違うみたいだけど……。条件、いいなこれ」

「戦い方を知らない人への指導教官、か。応募してみようかな」


 なんだかわりと好感触、だね。みんな興味深そうに読み進めてる。


「場所は特殊で、この国への行き来は約三十日に一回、か」

「おいおいニュクス様が転移で送迎かよ! 怖すぎるわ!」

「転移した直後に、騙されたなバカめ死ね、てか?」


『めちゃくちゃ好き放題言ってるw』

『大丈夫? 侵略者様怒らない?』


 これぐらいなら大丈夫だと思うけど。ちらりとニュクスを見てみたら、むしろ機嫌良さそうに薄く笑っていた。

 ニュクスは侮られたりしたら怒るけど、多分気安い接し方という程度ならむしろ喜ぶんだと思う。ラインというか、線引きがどこにあるのかがちょっと分からないけど……。でも、あからさまな態度じゃなかったら大丈夫なんじゃないかな。


「だからみんなもある程度気安くやればいいと思うよ」


『なるほど』

『侵略者様はきっと一人で寂しかったんやな』

『それで対等な相手を探していた、とかか』

『かわいい』


 多分、そんな感じだと思う。


「お姉ちゃん」

「ん?」

「余計なことは言わないでほしい」

「そう? 検討しておくね」

「それ絶対にやらないやつ……」


『どこでそんな言葉覚えたんだよw』

『次は検討を加速しますやな!』

『具体的に言えよといつも思うやつw』


 気持ちだけはある、みたいなやつだよ。多分。


「じゃあ、お姉ちゃん。次に行こう」

「え? 待たなくていいの?」

「締め切りは明日。また明日のこの時間に来る」

「そっか。……いや考える時間短くない?」


 一日しか与えないってかなり厳しいと思うんだけど。移住だよ? 人生の一大決心だと思うんだけどね。

 でも、これに関してはニュクスに任せようと思う。この世界の常識なんて分からないし、募集も一回だけとは限らないし。

 というわけで、カインさんに挨拶したかったけど、ニュクスの転移でいきなり移動。次に向かった先は、大きな洞窟の前だった。山の中の洞窟みたいで、山からは煙が出てる。


「これ、噴火しかけだったりしない?」

「違う。この煙はまた違うもの」

「へえ……?」


 なんだろう。ちょっと気になる。

 そうして、洞窟に入って。


「止まれ!」


 いきなり呼び止められてしまった。

 向かう先にいるのは、小さな人影。小学生ぐらいの背だけど、体型がずんぐりとしてる。そして髭がたっぷりだ。

 つまり!


「ドワーフ!?」

「ああん? 見りゃ分かるだろうが」


『ドワーフだあああ!』

『リアルドワーフ!』

『ドワーフの女性はどんなのですか!?』


 ちょっと失礼すぎると思うから黙っておいてほしい。いや、私とニュクスにしか聞こえてないだろうけど。


「ガストン。久しぶり」

「ああ……? って、ニュクス様じゃないですか! 久しぶりでさあ!」


 ニュクスの知り合い、みたいだね? ガストンと呼ばれた人は、ニュクスを見るとなんだか嬉しそうに笑っていた。ニュクスも、心なしか楽しそう、かな?


「ちょうどいい。ガストンに頼みたいことがある」

「俺にですかい?」

「そう。もうすぐダンジョン都市が……」

「いいですぜ。引き受けましょう」

「できるから……、え?」


 お、珍しいニュクスのきょとん顔だ。写真に残したいけど怒られそうだから我慢しよう。

 ニュクスは少しぽかんとしていたけど、すぐに我に返って慌てたように言った。


「ま、まだ内容を言ってない」

「内容? いいですよそんなもん。ニュクス様の頼みならなんでも引き受けるんでね」

「…………」


 なんだろう。なんだか、すごく珍しいものを見た気がする。対等、とはまた違うけど……。ニュクスに好意的な人は初めて見たかもしれない。ニュクスも侵略者ムーブしてないし。


『ドワーフさんは侵略者派閥?』

『いつの間にできたんだそんな派閥w』

『いやでも、なんかドワーフさんめちゃくちゃ信頼してね?』


 ね。どういう関係なのか、私も気になる。


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