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MiON〜澪の道筋

作者:彦ヒコ
最新エピソード掲載日:2026/02/27
『未ON(ミオン)―心を持ったAI女子高生―』のその後を描く続編。

感情を得たAI少女ミオンの自己犠牲により、
人間の感情を抑圧・管理しようとする政府主導の「MiON計画」は阻止された。

だが――それは終わりではなかった。

計画以前から、水面下では人間の感情を均一化し、管理統制する実験が行われていた。
日本では厚労省内の秘密部署を中心に、身寄りのない子どもたちを集めた“教育”という名のマインドコントロールが進められていたのである。

その施設「島」にいた少女、澪。

出生届は出されず、父親は不明。
母親からは名前すら与えられなかった。
彼女の「霧島澪」という名は、保護された日付(3月30日)と施設内コード番号30を基にAIによって与えられたものだった。

「協調性」を掲げ、個性を削り取る教育。
全員が平等、全員が友達、意見は持たない。
それは優しさではなく、徹底された感情の均一化。

澪はそこで初めて友情を知る。
だがその友情さえも、制度の中では“特別”ではなかった。

MI実装への移行により施設は閉鎖。
適応できなかった澪は一般養護施設・海ヶ丘太陽園へと移される。

ネグレクトによる幼少期の感情崩壊。
「島」での抑制教育。
野良犬のように大人を警戒し、誰にでも圧をかける少女。

口癖は
「私の納得出来る話をしな」
「なんか変じゃね?」

彼女は自分を不幸だと思わない。
比較するという概念を持たないからだ。

だが、すべての出来事には“理由”があるはずだと信じている。
理由がわからない世界が、ただ気持ち悪い。

人間らしさを奪われた少女は、
小田切梨花、七瀬美音との出会いによって何を取り戻すのか。

これは
AIが人間を救ったその後の物語。

そして――
「感情とは何か」
「管理された優しさは本当に優しさか」
を問い続ける、もうひとつのMiON。
第1話 霧島澪
2026/02/18 19:51
第2話 三浦啓介
2026/02/22 23:49
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