表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/26

『覚醒の予感、天雷の種』

読んでいただきありがとうございます!

前回、魔法バカのルールを仲間に加え、ついに四人が揃いました。


今回は、魔法を一切受け付けないはずのアルスの肉体に、

ルールの「常識外れな実験」が火を付けます。

孤独な聖剣が、初めて「熱」を帯びる瞬間をぜひご覧ください!


[ 舞台:遺跡の奥深く、古びた祭壇の前。ルールがアルスの胸に強引に手を当てている ]


(ルール)

「いいですわ、アルス! そのまま、私の魔力を全力で『拒絶』しなさいな!」


(アルス)

「……っ、無茶を言うな! 身体が内側から焼けそうだ!」


俺の身体は、生まれつき魔力を通さない。それどころか、外部からの魔力を強烈に弾き出す性質を持っている。

ルールはその「反発力」を逆に利用し、俺の筋肉を触媒にして魔力を『圧縮』しようとしていた。


(シール)

「おい、ちびっ子! アルスの顔色が真っ青だぞ。いい加減に……」


(クライ)

「だ、ダメですシールさん! 今中断したら、圧縮された魔力が暴走してこの遺跡ごと吹き飛びます!」


(ルール)

「……見えましたわ。アルス、あなたの筋肉はただの肉の塊ではありません。それは、あらゆる事象を叩き斬るための『超伝導体』ですわ!」


ルールの杖が激しく発光し、彼女の膨大な魔力が俺の右腕に流れ込む。

拒絶反応による激痛。だが、その痛みの先で、何かが「弾けた」。


(アルス)

「……おおおおおっ!!」


[ アルスが背中の聖剣を引き抜く。鉄塊だった刃に、青白い火花が走り始める ]


(アルス)

「これは……なんだ……!?」


(ルール)

「あなたの拒絶が、私の魔力を変質させましたの。……名付けて、魔導を否定する雷! 『天雷』の誕生ですわ!」


その時、遺跡の守護者である巨大な石像ガーディアンが動き出した。

普段の俺なら、あいつの硬い外殻を砕くのに数十回は剣を叩き込む必要があるだろう。

だが、今の俺の腕には、仲間の魔力(お節介)が凝縮されている。


(アルス)

「……一撃で終わらせる」


[ アルスが踏み込む。足元の石床が砕け、青い閃光が走る ]


「――ふんぬっ!!」


一閃。

鉄塊の聖剣が、まるでバターを斬るかのように石像の巨躯を両断した。

切り口からは青い電光が溢れ、遅れて轟音が響き渡る。


(シール)

「……うそでしょ。あの硬いガーディアンを、一撃で?」


(クライ)

「すごいです……! アルス殿、今のこれが、あなたの本当の力なんですね!」


(アルス)

「…………」


剣を鞘に収めると、腕の震えが止まらなかった。

一人では、絶対に辿り着けなかった領域だ。

魔法を拒む俺の身体が、魔法使いの魔力を借りて、最強の雷を放つ。


(アルス)

「……ルール、さっきの実験。……悪くなかった」


(ルール)

「あら、お礼ならもっと面白い実験体サンプルを提供することですわね! おーっほっほっほ!」


俺は溜息をついたが、口角が少しだけ上がっているのを、シールだけは見逃さなかった。


第5話、ついにタイトル回収となる「雷」の力が目覚めました!

アルスの「拒絶」がルールの「魔力」と混ざり合うことで生まれる最強の一撃。

不器用な二人の共同作業(?)の結果です。


これで全員の役割が見えてきました。

次回、第6話「猫舌神官の聖域ヒール」。

今まで守られてばかりだったクライが、仲間を守るために「熱すぎる」戦いに挑みます!


もしよろしければ、★評価や感想などで応援いただけると、筋肉も雷もさらにパワーアップします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ