『雷凪(らいなぎ)の咆哮! 新たなる力と迫りくる影』
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サーシャのスパルタ特訓を乗り越え、ついに「凪」の神髄を掴んだアルス。
シールの毒出力とクライの守護も安定し、一行は再び魔王討伐の旅へと戻ります。
しかし、平和を取り戻したはずの王都に、冷たい風が吹き込みます。
旅立ちの門出を祝う咆哮が響く中、遥か東の地から
次なる四天王が、不穏な動きを見せ始めていました――。
[ 舞台:王都正門前。旅立ちを前に、アルスとサーシャが最後の組み手を行っている ]
(サーシャ)
「これで最後よ、アルス。……私が教えたこと、その筋肉に叩き込めたかしら?」
(アルス)
「ああ。……筋肉を震わせ、空気を掴む。……やってみるぜ、サーシャ!」
[ アルスが構える。これまでのように雷を「爆発」させるのではなく、全身に薄く、鋭く纏わせる。その姿は、まるで静かに唸る青い猛獣のようだ ]
(アルス)
「――(『天雷・凪拳』)!!」
[ アルスが踏み込んだ瞬間、その姿が「消えた」。音すらも置き去りにする超高速の移動。サーシャの目の前に現れたアルスの拳は、爆発的な衝撃波を纏いながらも、その軌道は驚くほどに滑らかで精密だった ]
(サーシャ)
[ 咄嗟に防御を固めるが、衝撃波が彼女の「凪」を貫き、数メートル後方へ押し出される ]
(「……嘘、でしょ。私の凪を、天雷の振動で『上書き』したというの……!?」)
(アルス)
「へへっ、あんたの『美しさ』に、俺の『筋肉』を足してみたんだ。……どうだ、今の先生?」
(サーシャ)
[ 驚愕から笑みへ、そしていつもの照れ顔へ ]
(「……合格よ。……本当に、あなたは規格外の教え子ね」)
(タイサ)
「わっはっは! これでアルスは、ただの重戦車から『音速の要塞』へと進化したわけだ。心強い限りだな!」
(シール)
[ 荷物をまとめながら ]
(「さあ、いつまでもイチャついてないで、行くよ。……次は東の『断崖の回廊』を抜けて、魔王城の裏手を目指すんだろ?」)
(クライ)
「あ、あの、アルス殿! ルールさんが、東の方角から正体不明の巨大な魔力反応を検知したって言ってます……!」
(ルール)
(「観測。……間違いないわ。この不快な魔力の密度、四天王級。……どうやら向こうから、挨拶に来るつもりのようですわね」)
[ 遥か東の空。雷雲が立ち込め、そこには巨大な「怪鳥」に跨り、鎌を手にした四天王が一人、不気味な笑みを浮かべていた ]
(アルス)
「……いいぜ。新技を試す相手が必要だったところだ。……行くぞ、みんな!」
第23話、アルスの新技「天雷・凪拳」のお披露目でした!
サーシャの技術を筋肉で解釈し、音速を超える速度と精密さを手に入れたアルス。
もう「ただの力押し」とは言わせません。
そして登場した新たな四天王。
空中戦を示唆する「怪鳥」と「鎌」の使い手。
果たしてアルスたちは、空からの猛攻をどう迎え撃つのか!?
次回、第24話「断崖の死闘、天空の処刑人」。
四天王戦・三部作、再び開幕!
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