『愛は理(ルール)を超えて! 聖地の雫と絶対守護の翼』
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精神干渉により互いを敵と見なし、刃を向け合うアルスとタイサ。
崩壊した絆を見限り、全てを無に帰そうと爆裂魔法を起動するルール。
チャージ完了まで、あとわずか。
絶望の淵で、力なき魔導士クライが流した涙と、シールへの真っ直ぐな想い。
その「愛」という名の不合理が、理を超えた奇跡を呼び起こします!
[ 舞台:極北の聖池。激突するアルスとタイサ、そしてルールの冷徹なカウントダウンが響く ]
(ルール)
(「……チャージ率90%。カウントダウン、5……4……」)
(クライ)
「やめて……やめてよぉぉ!! 誰も死なせたくない……シールさんを助けたいんだ!!」
[ クライが、腕の中で冷たくなっていくシールを抱きしめ、叫ぶ。その瞬間、彼の目から溢れ出した涙がシールの頬に触れた ]
(クライ)
「僕は臆病で、いつも後ろで震えてるだけで……。でも、シールさんが隣にいてくれるだけで、僕は、僕は……! シールさんのいない世界なんて、救ったって意味がないんだ!!」
[ クライの心から放たれた『純粋な愛』が、黄金の波動となって聖地を駆け抜けた。それは精霊の精神干渉を焼き払い、ルールの強制爆破回路をも上書きする、この世で最も温かく、最も強い魔力だった ]
(精霊)
「……なんと。理を、効率を、そして自身の恐怖すらも……愛という矛盾が凌駕したか」
(ルール)
(「……!? 回路停止……。爆裂魔法の起動を、外部からの異常な魔力圧が……キャンセル、しましたわ……」)
[ 霧が晴れ、アルスとタイサが我に返る。二人の目の前には、ボロボロになりながらシールを抱きしめるクライの姿があった ]
(アルス)
「……俺は、一体何を……。タイサ、すまねえ!」
(タイサ)
「……私こそ。貴公を魔物だと思い込むとは。……クライ、お前が止めてくれたのか」
(精霊)
「愛を証明せし者よ。汝に、あらゆる災厄から愛しき者を守る翼を授けよう。……そして、その者に『雫』を」
[ 七色の光が集い、一滴の『虹色の雫』がシールの唇へ。同時に、クライの杖が眩い光を放ち、天使の羽を模した守護の象徴が宿った ]
(クライ)
「(『絶対守護・天上の翼』)……!?」
(シール)
[ ゆっくりと目を開け、泣きじゃくるクライを見て、いつものように不敵に笑う ]
(「……ったく、相変わらず泣き虫だね、クライは……。……ありがと。あんたのおかげで、また命を拾っちゃったよ」)
(ルール)
(「……ふぅ。あと3秒遅ければ、ここら一帯をデリート(消去)するところでしたわ。……感謝しなさいな、クライ」)
[ 奇跡は成った。一行は聖地の雫を手に入れ、絆をさらに深めた。アルス達はシールの回復と新たな試練の待つ王都へと帰還する ]
第20話、聖地編・完結です!
クライの「愛」が、ルールの冷徹な判断をも覆した最高に熱い回でした。
手に入れた新技「天上の翼」は、これからの激戦でシールを守る大きな盾となるでしょう。
そして一行は王都へ。
次回、第21話「凪と雷火、筋肉の共鳴特訓!」。
シールが回復するまでの間、アルスとサーシャの「地獄の体術特訓」がスタート!
アルスが手にする新たな力とは!?
PVも限界突破!筋肉も涙を流しております。
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