『崩壊する絆! 聖地の罠とルールの暴走』
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シールの命を救うため、極北の聖地へと辿り着いたアルス一行。
しかし、虹色の雫を守る精霊の試練は、彼らの「心」を容赦なく引き裂きます。
精神干渉、そして認識阻害。
隣にいるはずの戦友が、憎き魔王や魔物に見え、刃を向け合う地獄絵図。
さらに、極限のパニックに陥ったルールが「最悪の解決策」を選択しようとして……!?
[ 舞台:七色に輝く聖池。美しくも禍々しい虹色の霧が、一行の感覚を狂わせていく ]
(精霊)
「――汝らの絆を問う。その心に潜む疑念、やがて刃となりて仲間を貫くであろう」
(アルス)
「……なっ、なんだこの霧は!? ……タイサ、どこへ行った! ……そこにいるのは魔王軍の残党か!」
(タイサ)
「貴様こそ! 勇者の皮を被った魔物め、我が妹をどうするつもりだ!!」
[ 精霊の認識阻害が牙を剥く。アルスの瞳にはタイサが「魔王ゼノ」の姿に見え、タイサの瞳にはアルスが「妹サーシャを狙う暗殺者」に見えていた。二人は本気の殺気で武器を構え、至近距離で激突を開始する ]
(サーシャ)
「やめて二人とも! ……っ、ダメ、私の目の前にも無数の魔物が……! (『凪・八重連』)!!」
[ サーシャの爆風がアルスの背後を襲う。仲間同士が互いの存在を「敵」と認識し、聖地は瞬く間に凄惨な戦場へと変貌した ]
(クライ)
「やめて……やめてください! みんな仲間なんだ!!」
クライの叫びは届かない。戦う力を持たない彼は、瀕死のシールを抱えながら、血を流し合う仲間たちの姿に絶望する。その時、電子音のような冷たい声が響いた。
(ルール)
(「……解析不能。精神汚染率、98%を突破。……パーティーは完全に崩壊しましたわ。このままでは全滅、および聖地の魔力暴走による世界の崩壊を招きます」)
ルールの瞳が、これまでに見たこともない「死の色」に発光する。彼女は合理的な判断を下した。パーティーを救うことが不可能なら、原因ごとこの場を消滅させる――と。
(ルール)
(「――戦略級・広域爆裂魔法(『デリート・イグニッション』)、起動。チャージ完了まで、あと60秒……59……」)
(クライ)
「ルールさん!? 何を言ってるんですか! ここを爆発させたら、シールさんも、アルス殿も……みんな死んじゃうよ!!」
(ルール)
(「……全滅を待つより効率的ですわ。さようなら、皆さん」)
[ 狂ったように笑うアルスとタイサ。カウントダウンを冷酷に続けるルール。シールの命の灯火も、残りわずか。クライ一人を残し、全てが終わりに向かって加速していく―― ]
第19話、最悪のバッドエンド一歩手前で終了です……!
認識阻害による仲間割れ、そしてルールの無慈悲なカウントダウン。
果たしてクライは、この極限状況からシールと仲間を救い出すことができるのか!?
次回、第20話「愛は理を超えて」。
聖地編、完結! クライの秘めたる想いが、絶望を打ち破る奇跡を起こします。
PVもこの引きでさらにパンプアップ中!
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