『修行開始! 筋肉と魔力のマリアージュ』
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前回、四天王ゼノの圧倒的な力の前に、かろうじて生き延びたアルス一行。
今のままでは勝てない。
そう確信した四人は、それぞれの長所を掛け合わせる「前代未聞の特訓」を開始します。
……が、やはりルールの提案する修行は、常軌を逸したものでした。
「……クソっ、届かなかった」
アルスは拳を地面に叩きつけた。
ゼノに付けた傷は、ほんの数センチ。対してこちらは満身創痍。
その悔しさを晴らすように、ルールが巨大な魔法陣をいくつも展開しながら言い放った。
(ルール)
[ 魔法陣からバチバチと紫色の稲妻が漏れている ]
(「アルス、落ち込んでいる暇はありませんわ! あなたの肉体はまだ『天雷』の出力を半分も受け止めきれていませんの。……ならば、強制的に受け止められるように改造するまでですわ!」)
(アルス)
「……改造だと?」
(ルール)
(「ええ! クライが極限まで冷やした空間で、シールの猛毒を微量に摂取し、身体が崩壊しかけた瞬間に私の魔力で雷を流し込みますわ。これぞ理論上最強の『地獄の過負荷』修行ですわ!」)
(クライ)
「る、ルールさん!? それ、修行じゃなくて拷問……いえ、処刑ですよ!?」
(シール)
「……ま、アタシの毒は調整してやるけどさ。……あんた、死ぬよ。本当にいいの?」
アルスは立ち上がり、静かに聖剣を握り直した。
(アルス)
「……やれ。一人で強くなれないなら、仲間の力を全部ぶつけてくれ。それをねじ伏せて、俺の筋肉にするだけだ」
修行が始まった。
クライの冷気がアルスの体温を奪い、心拍数を極限まで下げる。
そこにシールの毒が回り、神経を鋭敏化させる。
仕上げに、ルールの魔力ブーストがかかった『天雷』が、アルスの細胞一つ一つを焼き焦がすように駆け抜けた。
(アルス)
「ぐ、ああああああああっ!!」
[ アルスの全身の血管が浮き出し、青白い電光が皮膚を突き破って溢れ出す ]
(クライ)
(「アルス殿! 耐えてください! 今、最高の癒やし(クール・ヒール)を送り込みます!」)
(ルール)
(「逃がしませんわよ、アルス! その筋肉の反発を、もっと深く、もっと鋭く研ぎ澄ませなさいな!」)
三日三晩続いた地獄の果て。
アルスが目を開けた時、その瞳は透き通るような青い稲妻を宿していた。
ただの「拒絶」ではない。仲間の力を「循環」させ、何倍にも増幅して放つ準備が整ったのだ。
(アルス)
「……軽い。世界が、止まって見える」
(シール)
「……化け物め。本当にやり遂げるとはね」
アルスが軽く剣を振ると、空気が鳴動し、遠くの岩山が音もなく両断された。
筋肉と魔力の、歪で完璧な結婚。
反撃の準備は、整った。
第11話、地獄の特訓編でした!
アルスの脳筋な根性と、仲間のエグいサポート(?)が合わさり、ついに「勇者」としての真の覚醒が始まりました。
ちなみにこの修行中、ルールはアルスの筋肉を間近で観察しすぎて、鼻血を出して倒れそうになったのは内緒です。
次回、第12話「決戦、影の回廊」。
再び現れるゼノ。修行の成果が、四天王の闇を切り裂きます!
PVが伸びるたびに、アルスの筋肉も一段階パンプアップします(笑)。
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