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4話 面接(前)

なかなかオープンしないのは二章も一緒ですね(^◇^;)

引き延ばしじゃないんです!プロットがないから、その場のノリなだけなんです。

「すみません、求人を出したいのですが、冒険者ギルドで良いですか?」


「かしこまりました。どのような求人でした?ご主人様(......)。酒場の接客と踊り子はもちろん必要ですよね?」


「はっ?」


快活で笑顔の眩しいギルドの受付嬢が、妙なことを言ってきた?初めましてだが誰かの面影がある。ここ最近見た残念な……


「タツヤ様ですよね?ご主人様と呼ばれるのが好きな。姉がお世話になっております。ハナの妹のナナです。能力的には姉と同じくらいの事は出来ますよ」


「まず、否定しておこう。僕にそんなフェチは無い!初めましてナナ。酒場のスタッフは2人から3人を考えている。君がそこに入れることを期待してるよ」


ペコリと頭を下げて、僕からの依頼書を受け取る。


「付与術師の長期雇用って正気ですか?支援術師の運用が見直され始めた今、ブッチギリの不遇職ですよ。探しては見ますけど。それと宿屋の従業員は職業案内所に張り紙をした方がいいかと思いますよ」


「職業案内所?」


「あぁ、ファストにもベルドラにも無いですもんね。転職や失業した人に仕事の紹介をしてくれる所です。案内所側は紹介で就職した人からお金を貰って成り立ってるみたいですよ」


つまりハロワと派遣の中間みたいなものか。ベルドラね……つまり僕の経歴を知っているのに僕の前で支援術師を不遇職と言ったのか。度量を試された?良い性格をしている。まぁそれよりも、そんな物があったんだなと感心して、案内所に向かい求人の紙を貼って貰った。


「ご主……タツヤ様何故ハケン村の人達を使ってくれないのですか?」


「地産地消って言ってね、元々は農作物や水産物に対する言葉なんだけど、地の物を使って消費していく。それが他所から来た人が商売をやる上で大切なんだ。だからサーズに住んでいる人も雇う」


「地産地消……ファストの町で私たちが雇われたのもそう言うことだったのですね」


「そう言うこと。優秀な生徒をもって僕は幸せです。もちろんこれからのリリの頑張りで、ハケン村の方が圧倒的に良い人材を揃えたらその時はまた考えるよ」


ララは頷き納得しているようだった。そしてその夜、リリに手紙を書こうと決意したのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


数日後……「多くない!?」


ザワザワと集まった人達でごった返す、オールインサーズ店。人員整理をした結果、付与術師5人、酒場25人、宿屋関係100人と恐ろしい数の人が集まった。


「これは……面接だな」


まずは付与術師。


「何故うちの仕事を?」


「知っての通り冒険者として付与術師は上に上がれば上がるほど、パーティから首にされることが多い。上位ランクになれば、高価なマジックアイテムで事足りるからな。かと言って他の仕事も多くは無い。俺が代表でこの町の付与術師を連れて来た。頼む!俺達を雇ってくれ」


「募集は2名で腕の良い順に雇うよ。ただし、他の3名もファストの町で雇おう。条件は付与の腕を磨き続けること。うちが依頼した内容を他に漏らさないように他で使わないように契約魔法で縛らせてもらう。そうすれば、三食食べれて休みの日には酒も飲めるくらいの生活は約束しよう」


「ありがてえ、俺はサンバ。この街の付与術師のまとめ役みたいな事をやっていた。俺の名に掛けて、アンタのために尽くすと誓おう」


「そんな忠誠要らないから付与術師を探して育てて、僕は宿を増やす予定だ。その宿にも付与術師が必要になってくるから。後で話すけど識字と礼儀がなってない人は、オープン迄マリアか僕と特訓で」


信者みたいのはもう要らないとあしらったが、サンバは、「付与術師がまだまだ必要になるのか?タツヤ様は神様なのか?」

また増えた。


さて酒場のウエイトレスだ。多いので集団面接だ。


「何故うちに?」


「副業という言う働き方に惹かれました」

「お給金が他の酒場より良かったので」

「仕事が無くて、何でもします。雇って下さい」

「最後に一花咲かせたくて来ました」

「可愛い服を着て煌びやかに接客して、踊ったりしたかったからです!あと玉の輿も狙ってます」


うん、最後のはナナだね。姉妹だなー。面白いから落とすのもあるけど、やっぱり能力的には欲しいよな。あと最後に〜の人は60過ぎてた。


まず最初に、普通に生活できてそうなのに身嗜みが整っていない人は落とした。最終的には見た目と愛嬌、全員に接客シミュレーションをやって貰って、笑顔が出せない人、声が出せない人は帰って貰った。

結果5人が残った。


「今回駄目だった人も、また募集出したりします。その他、自分で練習して酒場のスタッフが出来るようになったと思ったら来てみて下さい。合格基準だったら雇うのも考えます」


とぼとぼと帰る人達、練習とはどうすれば良いか聞いてくる人達、俺に対して恨み言を言う人達、仕事に対する姿勢がハッキリ別れて酒場の面接は終わった。

ナナ?受かったよ……


さて宿屋の従業員の方は100人いたから、一次選考(身嗜みチェックと志望動機)はマリアとララに任せて居たけどどれくらいになったかな。

……70人はいるな。


身嗜みを整える余裕のない人でも働きたそうな人は残してと言ったけど、結構減ったな。


「やぁ、マリア随分減らしたね。ララもお疲れ様」


「お給料が他の宿より良いためか多数の人はいましたが、まず面接をするのが私達という理由で、女に決められるのは嫌だと帰った人がかなりいまして。申し訳ありません」


「今、残っている人は聞いて下さい。うちの宿は男でも女でも平等にチャンスをあげます。例えば、このマリアはファストの町にある宿とサーズにできる宿、全ての宿のサービスとマナーのトップです。女性に習いたくない、女性の部下になるのが嫌だという人は今すぐ帰って下さい」


更に10人ほどが減る。あー格好悪いなぁこいつら。

残った50人のうち、10人は厨房希望だったのでそのまま、ヘイホーに任せた。


「よーしお前ら、これから一人一品ずつ自信のある物を作ってくれ!俺達に言葉はいらねえ。うまかった奴が働ける。シンプルだろう?」


「「はい!」」


「アンタよりうまい料理を作れたら俺が料理長って事で良いのかい?」


「できたらな」


元気な奴が何人かいるな。ヘイホーの面接は俺も後で料理ができたら参加しよう。40人残った人達は折角なので特殊な面接を取ることにした。


「残ってくれた人達は明日の朝4つ目の鐘が鳴る頃に来て下さい。そこで合否を決めます」


面接は続く。

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