雨の日には探してしまう
雨降る夜
静かに灯る街灯
少しぼやけて
この目に映る
錆びた鉄のような関節
動かすたびに悲鳴を上げる……
疲れ切った体へ
追い討ちをかけるような
突然の雨が
体の錆びを加速させる
傘もなく雨に打たれては
次第に鈍くなる体
冷え切る体
今はただ耐えるだけ……
この時間を……
こんな体に
オイルを刺してくれるあの人
こんな私を
温めてくれるあの人はもう……
ここにはいない……
明かりのない住宅街
雨の音だけが響き続けては
私はまた
あの人の面影を探していた……