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魔法少年戦記 −マギア/レクス−  作者: 久我わかなり
第1章「魔法少年 -Liberatio-」
1/7

-Initium-

 



 それは、ある晴れた春の日のことだった。




 友達の家で遊んだ帰り道、走りながら帰る最中のことだ。やたらとコミカルな見た目をした、変なバケモノに襲われた。


 襲われた、というのも変かもしれない、詳しく言えば巻き込まれたという方が近い。そのバケモノは手当たり次第にビルを破壊し、地面を抉り、車を蹴飛ばして闊歩していた。





 そんな中で、バケモノの行く先に子供が置き去りにされていた。泣きじゃくりながら、お母さん、お母さん、と叫んでいた。


 気づいたとき、体は既に駆けていた。

 バケモノが腕を振りかぶる間に、子供の体をなんとか押し出して、バケモノの射線上から避難させる。しかし、それで精一杯だった。自分の身のことを考えていなかった。


 無情にも、真っ逆さまにバケモノの腕が振り下ろされる。






 その後のことは、よくわかっていない。

 臆して閉じた目を開けた時には、光る粒子となってバケモノは空に融けていっていた。



 そして、眼前にひとりの背中があった。

 蒼い外套のようなものを纏い、黄金色の髪を携え、真紅の瞳で、こちらを見る姿があった。


 それが、全ての始まり。






 その日俺は、"魔法少年"に出会った。








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