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らぶ。  作者: 河武士
1/1

記憶と想い。

これは兄妹の性行為が含まれます。


不快に思われる方はお読みにならないでください。



兄と妹の恋愛ものではありませんのでご注意ください。




お兄ちゃん




あなたは覚えていますか…?






何がきっかけだったのか私には分からない。


あの日、

始まりの日の記憶さえ曖昧なんだ。


別にあの事を責めてなんていないよ。


ただ、

今でも分からないんだよ。



自分自身が



そして

お兄ちゃん


あなたのことが…






あの頃はあれが悪い事すら分かっていなかった。



必要とされるのが嬉しくて

でも

それを悟られるのはなんだか嫌だから何とも思ってないフリをしていた。




私たちは兄妹だけど

もう兄妹ではないのかな?



あれは越えてはいけないものだったのかな?



でもあの時は幼すぎたから。




今でも仲の良いわたしたち。



でもあの事を2人とも口にしないのは

後悔、してるのかなぁ?



無かった事になんてできないのにね。




でもね、

時々不安になるんだよ。


あれは本当にあった事なのかって

もしかしたら、あたしの思い込みなのかなって。


時間が経つにつれて記憶が曖昧になる。


忘れていく。



別に大事な思い出とか

そんなんじゃない。



だけどね。


あの時のあたしが消えるのは

否定されるのは



怖い。


存在自体を否定されているようで




怖いんだよ。





あたしのこの想いは

どこかの兄妹の恋愛物語みたいなキレイなものなんかじゃない。



恋愛感情なんてないんだよ。


兄妹としては

たった1人のお兄ちゃんだし

大切だし好きだけど


そういうのじゃないんだよ。



あたしたちの間にそんな感情は無かった。



だって


あたしたちは行為そのものはしていたけど

キスなんてしたことなかった。



ただ体を合わせていただけに過ぎない。




だからかな?


人を好きになる感情がないのは。



たぶん誘われれば

平気で体を預けるだろうと思うし。



あたしはどこか欠落してしまったみたいで。



どうせなら、

恋愛感情のほうが良かったのかなって思うあたしは




間違ってるよね?

ありがとうございました!!



よろしければコメントしていただければ幸いです。

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