6年間世話されて
どうやって見やすくするか試行錯誤しています、どうにもスマホ更新では何だか理想とは違います。
それとタイトルの通り6年後の話です。その間の話はご想像におまかせします。
月日がたった、途中からどうにでもなり数えるのにも飽きてきた、今日このごろ。
俺は6歳になった、精神ではもう20歳を越えていてもう大人の気分。
ここで、俺は初めてこの家庭について知ることになる。
俺が拾われた子供だということに。
実のいう所、俺は勘がいいのでシリカと三年前に生まれてきたアリスの性格があまりにも似ていなかった、俺ってもしかしてって思い6歳になってぶっちゃけたら認められた。
家族の話に移ろう。
俺の親になった、ガイプロウス・F・ユークリッドはここ、クレセント王国の王様である。
今は家族の話なのでクレセント王国が何かは後でにしよう。
つまり、ユークリッド王の子供、シリカは女の子として生まれてきたので跡継ぎに必要な王がいないということになる。
じゃあどうして、俺がここにいるのかは。
『オレが帰る途中で赤ん坊が捨てられてな、オレが育ててば誰も文句は付けようがないと思ってな!ガハハ!』
それでいいのか、父さん。
とにかく俺は拾われた子供としてではなく『シンヤ・F・ユークリッド』として認められたのが1年前となる。
名前が『シンヤ』なのは直感とその名前の方がしっくりくるとのこと。
いや、嬉しいけどさ。
「お兄様、どうかなさいましたか?」
おっと、ここで言わなければならない事案が。
何故俺が兄なのか、これはシリカに聞かないと分からないが、どうも兄貴に見える(母さん談)らしい。
「いいや、なんでもない」
「お兄様、お兄様。あの話の続きをお願いします」
俺の他愛のない前世の記憶がシリカの興味を引いた、夜寝る前に話していたつもりが、こうしてせがんてくる時もあるので毎回他愛のない話をするのは俺的には疲れているつもり。
「僕は勉強中だけど?」
「お兄様?先程は考え事しましたけれど、疎かにしました?」
シリカはたまに鋭い事を言われるので心にグサッときてしまう、今は慣れてしまったが。
「シリカと違って勉強は出来ないんだよ」
そこは前世と一緒で勉強嫌いな俺はシリカや妹のアリスより若干遅れをとっている。
「お兄様はわたしとの学校に行けない⋯⋯?」
「そうなるね」
母さんは俺とシリカを同じ学校に行かせようとしている、しかし俺は今のレベル的にも厳しいので半ば諦めていた。
「いや、そんなの⋯⋯。お兄ちゃんが行かないなら私も行かない!」
「久しぶりのお兄ちゃんって呼ばれた」
シリカのわがままを無視してシリカからのお兄ちゃん宣言に俺は感服を得ていた。
実に二年ぶりです。
「シンヤ!シリカを泣かせるのなら、容赦しないわよ?」
「イエスマム!」
母さんに敬礼をしてシリカをあやすようにして頭を撫でた、シリカに笑顔が戻ると俺は安心した。
「分かったから、シリカ。僕が分からない事があれば教えて?」
「うん!シリカに任せて!」
前途多難な毎日を過ごしている俺は前世の事を忘れて今を楽しんでいた。
数年後に彼の友達に会うことも忘れて。
今回は彼の家族の話です。次回にここがどこなのかをはっきりさせたいと思います!
次回をお楽しみ!