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9、 アクセス数とブクマと評価

 さて、今回はなろうでの活動にぼちぼち慣れてきたころに思ったことを書いてみようかと思います。

 とその前に、前回の話に補足することがありましたので、そちらもちょっと触れていきたいと思います。


 前回、エタるというテーマで書いていきましたが、私のおすすめのやり方として、一度完結してから投稿するということを書きました。確かにそれがベストではあります。

 が、やはり誰も見ていないのに頑張れないということもやはりあります。

 読者が読んでくれているから続きを頑張って書かなければ!というふうに、それがモチベーションになり書いていけるということもありますね。実際私もそれで書けたお話というのはいくつかあります。

 しかし、そのプレッシャーが原因でエタってしまうことも往々にしてあるということは、前回でも話したとおりです。


 とまあ補足はここまでにしておいて、今回のテーマは、「アクセス数とブクマと評価」です。

 気になりますね~。気にしなければいいのにどうしても気になるこの数値。これについてちょっと思ったことを書いていきます。


 「そして世界に竜はめぐる」という作品を連載していた私は、なろうに少し慣れてきたこともあり、ちょっと冒険心をおこして、もう一つ違う作品を連載してみようかと考えました。それが、「王様と私の秘密の賭け事」という作品です。ちなみにこちらは女性向けの恋愛ものとして書きました。

 もう一つ連載もあることだし、のんびりこちらは連載していこうかと思って一話か二話か書いてちょっと放置していました。

 そこでしばらくしてからアクセス数を見て、すごく驚いたことを記憶しています。


 なぜなら、もう一つの連載のほうとあきらかに反応が違って、びっくりするくらいの数のアクセスがあったからです。それに気づいた私は、またものすごく焦り、この連載をあわてて更新していくというはめに陥ったのでした。


 ここでわかったことは、なろうにおいて人気があるジャンルというのは、テンプレファンタジーものだけではないという事実でした。

 実は恋愛ものというのも、ジャンルが恋愛というだけで人気があがるほどに、需要があるジャンルのようです。

 ちなみにテンプレ以外で私が書いた連載ものの人気順は以下のとおり。


 恋愛>非テンプレファンタジー>ホラー、エッセイ


 例外として、このエッセイはありがたいことに思った以上に反応をいただけています。きっとなろうのことを書いているので、みなさん興味を持っていただいているのだと思います。

 とまあ、ジャンルの違いだけでこれだけのアクセス数の違いがあるということに、私は驚愕したわけです。


 しかし、多くのアクセスをいただいたことで少しばかりうわついていた私を、再びなろうという大海は海底のどんぞこに沈めてくれました。

 恋愛ものの連載は、お陰様でそこそこ人気が出て、もう一つの連載のブクマを超えることとなりました。ちょっとずつブクマが増えていくことがとても嬉しく、その読者のかたを裏切らないためにも二つ同時連載というしんどさにも関わらず、私は必死に続きを書き続けました。

 そして、めでたくその恋愛ものの連載を完結させることができたのでした。

 と、ここで驚くべきことが起こります。

 連載完結後、なにげなくアクセス数を見ると、今までにないくらいの桁数のアクセスになっていたのです!

 なになに? なにが起こっているの? と軽くパニック状態でした。

 そして、どうやらそれは、連載完結後に載るなろうトップページの作品が関係しているということに気づきました。

 なろうで連載している作品のほとんどがエタってしまうということは、前回も書いたとおりです。しかし、そのぶん連載中の作品が多いということになり、それはなろうのトップページを見ればよくわかります。分刻みで連載中の小説が更新されています。それはものすごい数です。

 それに比べ、完結済みの連載小説というのは、少ないです。そして、そのぶんトップページに載っている時間は長くなります。

 だから、このトップページを見た読者がこの大量のアクセス数に化けているわけです。

 これが、なろう名物、完結ブーストと呼ばれるものです。

 わたしはこの驚くべき現象に、また勘違いして懲りずに期待をしてしまいます。

 しかしこれは、とんでもない罠だったのです。


 私はまたあさはかにも、アクセス数が多くのブクマと評価に結びつくのだと考えました。確かに完結後、それなりにブクマは増えました。

 しかし、それは評価にはほとんど結びつきませんでした。

 期待は期待だけで終わったのです。


 やはりなろうには魔物が棲んでおります。期待をすれば、それは裏切られるのです。なろうという大海は厳しいです。そんな甘いものではありません。


 この件でわかったことは、アクセス数とブクマや評価は確かにとても関係性はあるけれど、必ずしも結びつくものではないということです。では、ここでくわしく見ていきたいと思います。


①まずアクセス数というのは、PVとユニークとありますが、とにかく小説を読みにきてくれた人の数を示しています。


②そしてブクマ、ブックマークのことですが、この数は、その小説をとりあえず読んでみようかなと思ってくれたなろうに登録してくれているユーザの数を示しています。


③もう一つ、評価というのは、読んでくれて、さらに評価ポイントを入れてもいいと思った人が入れてくれたポイント数になります。


 ここで気づくのは、アクセス数=ブクマ数、評価人数ではないということ。

 どれだけアクセス数が多くても、それがすべてブクマや評価になるのではないということです。

 これはなぜかといえば、ブクマ、評価を入れてくれる人というのは、まずなろうに登録をしているユーザであるということで、それ以外の登録せずに読んでいる人というのはアクセス数のところだけに反映されているからです。

 なろうに載っている小説というのは、みなさんもおわかりのとおり、ユーザ登録をせずとも読むことができるようになっています。そのかわりにブクマなどはできなくなりますが、読者の多くはそれで構わないと思っているようです。面倒な登録などせずに、パソコンやスマホのブックマーク機能だけを使って読んでいます。これが①の人たち。

 そして、②の人たちというのは、なろうをもっと使いやすくしたいという人や、小説を投稿しているユーザさんたちになります。

 そして③は、そんな②のユーザさんのなかでも評価を積極的につけてくれる人ということになります。


 つまり、①>②>③ということになり、アクセス数とブクマ、評価は完全に一致しないことになります。

 ブクマはすれど、評価はせずという人はどうやら多いようです。それを知らなかった私は、たくさんもらったブクマ数にあらぬ期待を寄せ、打ちのめされることとなったのでした。


 なぜ多くの人が評価をしないのか。これについての私の考えは、いろいろとありますが、これはユーザの多くがなろうで小説を投稿している作家であるからだと思います。

 多かれ少なかれ、なろうのユーザは創作仲間であると同時に、ライバルでもあると言えます。なろうという場所の、ここが私にはとても残酷で、居づらい場所だと思っているのですが、人間、自分が評価をされないと、他人に評価するという気持ちにはなかなかなれません。お互い様精神というものがすごくあると思います。

 交流のあるユーザさんならともかく、単にきまぐれで読んだというだけのかたは、ほとんど読むだけで終わらせてしまうのでしょう。

 そして、評価のつけ方も、正直難しいです。文章評価、ストーリー評価と二つもつけなければならないうえに、五段階評価。もうこれは人それぞれの基準となりますし、悩むところです。

 これでは気軽に評価をつけにくいです。

 なかには作家さんを応援しよう、できるだけ評価を残そうという人もいますが、多くはしてもブクマだけという人ばかりです。


 結局、一番信用できるのは、アクセス数だということを私は確信しました。ブクマ、評価というのは、ごくごく一部のとても親切な人たちがくれるものであって、それがすべての読者ではないのです。


 確かにブクマや評価は嬉しいです。もらったらひたすら感謝したいものです。

 しかし、それにばかり固執するようなものではないのです。もっと大事なものは、本当はちゃんとした感想だったり、レビューだったりするのです。

 そして、もしブクマや評価が欲しいと本当に思うのであれば、自らがブクマや評価をいろんな人のところに残し、ちゃんとした感想やレビューを書いていくといいでしょう。適当な感想ではいけません。しっかり読みましたよ、という証になるようなものを残さなければいけません。

 そうすることによって、あなたという人物が相手に伝わり、相手を動かします。きっとそれに気づいてくれる人はいるはずです。そうすれば、いずれあなたの作品にも誰かが訪問してくれるでしょう。

 お互い様です。このなろうという場所も。


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[良い点] 素晴らしい!評価を気にせず に執筆活動に励みたいですね。 ☆5評価させて頂きます。
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