10、 感想やレビューを書く
感想やレビューをいただけるのは、作者にとってとても嬉しいものです。ときにそれは、ブクマや評価以上に励まされるものであり、すごくありがたいものであります。
そしてそれはユーザ同士の交流にも繋がるものでもあるのです。
しかし、感想や、ましてやレビューというものは、意外と書くのは難しかったりしますね。そこで今回は感想やレビューについて思ったことを書いてみようかと思います。
なろうの作品に感想を書くときに、項目がわかれていることは見ればわかりますね。
・一つは、良い点。これはそのままその作品の良かった点を書けばいいところです。
・二つめは、悪い点。これはその作品の悪かったところというか、改善するといいところを書くところ。
・三つめは、一言。これは、良い点でも悪い点でもない、言いたいことを書くところ。
という感じに、私はこの三つの項目について解釈しています。人によって若干の違いがあるかもしれませんが、おおむねそんな解釈でいいかと思われます。
なぜ三つに項目がわかれているかということについては、なろうのヘルプにてくわしい説明がされていたので、ここに引用させていただくことにします
※なろうヘルプより
『感想欄にどうして「良い点」「悪い点」「一言」があるんですか?
2009年10月のリニューアル前までの感想欄は評価コメントの書き込みも推奨しており、入力欄が一つだと「良い点」「悪い点」を書きにくいということが問題として指摘されていました。
欄を分けることでより書き込みやすい雰囲気ができればと思い、入力項目を分けた次第です。
全てに記入する必要はなく、一項目だけの書き込みも可能です。』
なるほど、そういうことで項目がわかれたのかと納得しました。
しかし、良い点や一言はともかくとして、悪い点を書くのはなかなか難しいことかと思われます。なぜなら、悪い点というのは、作品に対する批判ととらえられかねないものになってしまうかもしれない項目だからです。
誰しも、自分の作品を批判されることはあまり嬉しいことではないかと思います。なかにはどんどん悪い点を挙げていってもらって、作品の向上に努めたいと思う気骨ある作者のかたもいるかとは思いますが、多くの人は、悪い点を書かれると凹んでしまうと思います。
正直私もあまり悪い点を書かれることに慣れておらず、批判を受けると結構凹んでしまい、数日立ち直れなくなってしまいます。
しかし、これは本来なら作品向上のためのアドバイスとしての項目であるはずなので、作者を傷つけたりするために設けられた項目ではないと思います。
だとしたら、悪い点を書かれたと絶望に打ちひしがれるより、アドバイスだと受け止めるべきことであるわけです。
とまあそれはともかくとして、とりあえず書き方について、です。
感想でもらって嬉しいのは、おもしろかったとか感動したというのが一番ですが、できればどんな場面のどんなところがおもしろかったのかというのを具体的に書いてもらうと作者としては嬉しいと思います。
あとは、こんなふうに読んで感じたとか、こんなふうに思ったということも、作者は読者の受け止めかたがわかってありがたいことだと感じるでしょう。
私も、いただいた感想を読んで、そんなふうに感じてもらったのかと驚いたりすることもしばしばで、そうしたことは、作者としていい刺激になります。
そして問題の悪い点についての書き方です。
悪い点、という項目でよく見られるのは、誤字脱字の他に、文章作法についての指摘が見られます。
誤字脱字の指摘は、作者にとっても結構ありがたい指摘ですので、これを書くことはいいことかと思います。しかしもうひとつの文章作法については、ちょっと考えが変わった部分が私的にありました。
ここで言う文章作法とは、!や?のあとは一マス開けるとか、段落をさげるということや三点リーダーの使い方といったもののことです。
これは実は、私も以前公募に投稿していた際に、小説作法というものを頭に刷り込まれていたせいもあり、なろうで活動していたときに違和感を感じていたものなので、指摘する人が多いのはわかる気がします。
しかし、実はこれは、なろうにおいてはそれほど重要視する類のことではないのではないかということを、私は最近になって思うようになりました。
なろうというところは、私のように投稿歴がある人たちばかりではなく、趣味や遊びで気楽な気持ちで始めたという人たちも多くいます。そういう人たちにとって、そのような小説作法というのは馴染みのないもので、そんなことを指摘されるのは寝耳に水といった心境かと思います。
そして、そんな作法も、割と作者によってスタイルがいろいろであることが多いです。
私の好みとしては、段落開けとか三点リーダーなどの使い方は作法に従っていたほうが好みなのですが、ネット小説というものは一般の小説とかなり違う点があり、必ずしもそうした作法が有効というわけではありません。
たとえば、行を開けること。
これは、ネット小説においては割と一般的で、やはりぎっしり詰まった文章というのはちょっと読みにくく感じます。そのため、多くの作者のかたが、わざと読みやすくするために行間を多くとっていたりします。
そして、この行間を多くとるという方法をネット小説ならではの手法として、取り入れることも有効であるということに気づいた私は、自作にもそれを効果的に使ってみたりしました。(※「人形の輪舞曲~女王様と下僕の心霊怪奇ファイル~」参照)
ということは、結局そうした小説作法の細かいことを言ういうのは、このネット小説というものに関しては、あまり関係ないのかもしれません。
だとしたら、悪い点として書くとしたら、内容についてのことが主になるのかもしれません。
しかし、もし悪い点を書くとしても、悪い点だけを書くというのはよくありません。良い点も悪い点も書いて、改善のアドバイスをするというような書き方をするのがいいでしょう。具体的にここをこうしたほうがもう少しよくなったのではないかとか、そんな書き方です。
しかし、これは難しいですよ~。相手に不快に取られないように書けるかといえば、なかなかそんなふうにはいかなくて、あとで後悔したりすることもしばしば。
やっぱり否定されることは辛いです。生み出した作品というのは、我が子のようなもので、それを他人に否定されたりしたら、傷つくのは当たり前です。けれど、子育ての躾と同じで、良いことは良い、悪いことは悪いと指摘していかないと、伸びるものも伸びません。
感想を書くことはなかなかそう考えると難しいですが、結局は深く考えず、思ったことを書いていけばいいような気がします。応援している作者さんだったら、応援の気持ちを伝えるという意味での感想でいいと思います。だいたい私はこのスタンスで感想を書いているような気がします。
以上、いろいろごちゃごちゃ言いましたが、感想というのは基本的にもらって嬉しいもの。深く考えず、ばんばん書いていきましょう!(できれば悪い点は控えめに・笑)
そしてレビューですが、これはまたもらうと特別なもの。なぜなら、実は感想よりも書くことが難しいからです。
レビューは、作品の読者が、ほぼ善意からこの作品を紹介したいと思って書くものです。そして、限られた文字数のなかで、第三者に向けて作品を紹介しなければいけないわけです。
これがなかなか難しい。いわば作品の広告を自ら買って出て、ボランティアで掲げるわけです。そんなこと、なかなかしてもらえることは少ないです。
ありがたいことに、私の作品にもレビューがもらえる機会がありました。
それは本当に嬉しかったです!
いつもは見ない赤い文字。
『レビューが書かれました』
う、うれしい~!!
そして、レビュー効果は少なからずあります。レビューを書く人というのは、やはり上記の理由からかと思いますが、数は少ないです。そのために、新着レビューに載る時間は比較的長いわけです。
ということは、なろうのトップページに載るのと同じ効果がそれによって得られることになります。
いただいたらもう、これは頭がさがるばかりなのです。
ということで、レビューも自分でも積極的にたくさん書いていけるといいなぁと思う今日このごろなのでした。
※2017年3月24日追記
2017年3月現在、「悪い点」の項目の部分が「気になる点」という名称に変わりました。
やはり悪い点というキツイ印象が気になる点という名称に変わっただけで、かなり柔らかい印象に変わりました。言葉一つ変わっただけでこれだけ受け手の印象が変わるということですね。
とりあえず、この一件に関してはとてもいい変化だったと思います。ありがとうございます。なろうさん。
あと、現在「人形の輪舞曲~女王様と下僕の心霊怪奇ファイル~」という作品はなろうからは下げさせていただいております。御了承ください。
※ここで言う批判についてのことですが、きちんとした批判 (ここをこうしたほうがいい)というようなものは、決して悪いものではありません。そういったものは、むしろ善意であるととらえられます。私の書き方が不十分なせいで誤解を招きかねない書き方となってしまったことをここにお詫びいたします。