エピローグ
ここは、人間の世界に未練のない霊たちが集まる場所。
「津季のヤツ、ちゃんと自分の過ちを認められたようだな。」
人間の世界を見ていた黛兎が口の端を上にあげて言った。
「はい、ひとまず安心ですね。…でも、これからちゃんと今までのように生活していけるかなって…」「きっとアイツならやっていけるさ。今までよりも充実した生活をな。」
柚綺は少し黛兎に近寄って肩にもたれかかった。
「お前から来るなんて珍しいな。」
「私、みんなに感謝してるんです。まず、私をいつも守ってくれる黛兎先輩。黛兎先輩と一緒に葬儀をしてくれるように頼んでくれた実榎。それと、ホントに私って黛兎先輩のコト大好きなんだなって実感させてくれた津季先輩。でも、こんなコト津季先輩には悪いですけどね。」
黛兎は柚綺の頭をさらに自分に近づけて言った。
「津季なら、本当に自分のコトを愛してくれる男を見つけられると思う。根拠はねぇけど、なんかそんな感じがするんだ…。」「私もそう思います。ま、たまに感情的になっちゃうところもあるけど、一途に相手を想えるとても可愛い女の子なんです、津季先輩って。」
柔らかい風が2人の肌を優しく撫で、空へと消えていった。
花たちは賑やかに咲き乱れ、その周りを蝶が美しく舞う。
「あっ、そういえば今日って、強豪校との試合の日でしたよね?見に行って見ますかっ?」
「そーいやそーだったな。ま、俺がいなきゃ勝てねぇと思うから、応援くらいしに行ってやるか。柚綺とのデートも兼ねて。」「えっ、ホントですかっ!!やったぁ!!だって先輩とはまだ、正式なカレカノになってからデートしてなかったですもん。」
「そうだったな。ま、俺ら幽霊だから行ける場所は限られてるけどな。」
柚綺は立ち上がりながら言った。
「大丈夫です。先輩と一緒なら。」
黛兎も立ち上がって柚綺の手を握った。
「じゃ、行こっか。」
2人は青空の下を仲良く寄り添って、人間の世界へ向けて歩き出した。
《エピローグ、彼女持ちの先輩は私の彼女・終》
最後まで読んでいただき、ありがとです。
これからもがんばります☆
ちなみに、あたしは年上好きなんで、黛兎先輩のような人と出会いたいです笑




