BK〜何でも屋の日常〜
某探偵アニメの曲を口ずさみながら守はスケボーに乗っていた。スケボーから降り「よしっ」と帰ろうすると
「よしじゃねぇよ」っと話しかけてきた
こいつの名前は馬場 武
「何?どうしたん?」
「それはこっちのセリフだ。なんだよその格好はよ」と武は指を差した。
「何って?某名探偵アニメのメガネ系男子に決まってるじゃん」
「それは見れば分かる!何でそんな格好してるのか訊いてるんだよ」
「あ〜何だそこが知りたかったのかよ。
なぁ知ってるか武!この格好の子はね1週間に一回は事件を起こすの」
「だからそれが何なんだよ。」
「最近暇で暇でしょうがないからこの格好していれば何かしらのトラブルに巻き込まれるじゃないかなって思って!」
「お前なぁ〜」と呆れ顔をする武。
「ちなみにこの衣装25,000円したけどその額にあるぐらいのトラブルが起こるはずだから!」と親指を立てた。
「高すぎるだろ。25,000円って!俺たち会社の懐も事件起こされる警察もマイナスでしかならないだろ」とガミガミうるさく武は言う。
「学生の時に習っただろ!マイナスとマイナスをかければプラスになるって」
「そんな前向き発言今はいらないんだよ。今すぐ返品して来いよ」
「えっ〜でもそろそろきそうな気がするんだよねぇ〜」
「何がだよ」と武が言うと
向こうのほうから肩を落として俯きながら男性が
「はぁ〜どうしよ〜俺の人生って終わった〜」と歩いてベンチに腰をかけた。
「なんかトラブルの匂いするでしょ」と
守は勝ち誇ったかの様な顔を武にし
「ねぇねぇそこのお兄さんこの後予定ありますか?」と青年に問いかけると
「ないですよ。今から家に帰るだけなので」
「そうですか!ちょっと良い人だなぁ〜って思って声をかけたんですけど、少しお茶していきません?」と守が言うと
「ナンパかよ!そんな謳い文句でついてくるわけねぇーだろ!」武が頭を掻く。
「良いですよ。どうせ家に帰ってもやる事ないので」と青年は了承した。
驚いた表情をした武を置いて守はニヤニヤしながら青年とお茶に向かった。
「このアパートはなんですか?」と青年は周りを見渡す。
「ここは俺たちの仕事場だ!」と武がお茶を出しながら言った。
「そう俺たち何でも屋って仕事してるんだよ、覚えてづらかったらバカって呼んでよ。」と守は椅子を前後に揺らしながら言う。
「お前はちょっと黙ってろ!後バカはお前だけだ!それでなにがあったんだよ」
と武は青年に向かって話を切り出した。
すると青年は
「実はこの間街を上機嫌で歩いていたんですけど道端でおじいさんが苦しそうに倒れていたんですよ。どうしたかのか訊いたら何でも悪い奴らに変な薬を飲まされたらしく警察に連絡しよーと思ったのですが大袈裟にはしたくないと言われ大丈夫か訊いたら50万あれば直せるって言われたので急いで銀行に行って50万下ろしたんですよ」と語り出した。
「待てお前はそんな見ず知らずの男に50万も支払ったのか?」とびっくりする武。すると青年は続け様に
「流石に怖かったので借用書書いてもらったんですけど名前も電話も全部嘘で」
と借用書を武に渡すと
「何だよこれ!名前が金づるだよね、なんて明らかに偽名だろーが」と武は声を荒げた。
「人様の名前に変なんて言えなかったから」と青年は俯いた。
「あほらし。こんなんで騙される奴も騙される奴だ。話聞いて損した帰ってもらうぞ。いいよな守。」と呆れ顔な武。
「え〜助けてあげないの?」
「誰が助けるかよ。こんなの自業自得すぎるだろ。知らねーよ」と武は部屋を出て行った。
「そうですよね。俺騙されてばかりだから悪いんですよ妻にも浮気されて逃げられるし本当にどうしよーもないですよね」と涙目になった青年に守は
「大丈夫!武は助けてくれる。任せな」
と言い青年を見送った。
数日後、そのおじさんは似た様な手口で稼いだ金をキャバクラにつぎ込んでいるらしい。
「さ〜てと今日もマリアちゃんの所に行ってお酒でも飲んじゃお!そしてあわよくばその後の展開もあったりして〜」っと言いながら浮かれていると
ドンッと誰かとぶつかる。
「痛っ!なにすんじゃぁ」と顔を見上げるとそこには容姿端麗な女性の姿が
「すいません!お怪我はありませんでしたか?」と手を差し伸べるのと
「怪我ならあるぞ!ワシはお前さんに恋をした。金ならある。ワシと結婚せんか?」と上機嫌に話す。
「面白い方ですね。でも私結婚はできないんです。」と女性は下を向きながら話す。
「何がダメなんじゃ。ワシが歳とってるからか?もう少し若ければ良かったのか?」
「違うんです。その私前の旦那が借金だけ残して姿を消したのでそれから男性恐怖症もあったりするので」
「ちなみに借金はいくらあるんだい」
「1000万程ですけど」
「ワシが出してやろう」
「えっ!そんなの悪いですよ。しかもそんな上手い話しあるわけないですしまた騙されるかもしれないって怖いですよ」
「勿論ただで出すわけないだろう。」
「何ですか?」
「ワシと結婚してほしい。そして幸せに一緒になろーじゃないか」
「そんな事言ってもらえるなんて、私嬉しい。こんな私でよければ」
「よしじゃあまずはお金を今すぐ持ってくるからなぁ」
「じゃあ私家で待ってますね。これ私の家の住所です。」と家の住所を渡した。
その数時間後、おじさんはその家に来てインターホンを押す。
「本当にありがとう。」
「いいんじゃよ。あんたの為じゃ」
「じゃあ早速私このお金で借金返してくるので家の中でシャワーでも浴びて待ってて下さい」と言い女性は部屋を後にした。
そしてその数分後に部屋の扉が開く音がしおじさんは
「早かったな!もうこれで自由じゃな」
と視線を上げるとびっくりした表情をした。視線の先には武がいたからだ。
「おいおっさん!テメェ俺の仕事場で何してやがる。」と睨みつける。
「違うんじゃ!ここで待っとけって言われたんじゃ!」と怯える。
「ウルセェ〜警察に突き出してやる」といい首根っこを掴み警察に突き出す。
その後借用書の筆跡鑑定や指紋で犯人となった事が明らかになりまた被害者が数人いた事で懲役に
「はいこれ騙された50万ね!」と女性が青年に渡す。
「あの~すいません誰ですか?」と困った顔をした青年に
「あっ!ごめん忘れてた!」と言いながら顔のメイクをとる。そこには守の姿が
青年は驚き
「えっ!なんですか今の」
「特殊メイクですよ!」と守はにこやかに言う。
「すごいですね!守さんだって全く分かりませんでしたよ」
「これに懲りたらもう騙されてはいけないよ。でも騙す奴が1番悪いんですけどね」と守が悟す様に青年に言うと
後ろから
「そうだぞ!俺らみたいな悪党にお前の人生壊されたくないだろ」と武が歩いてきた。
「悪党ですか?守さん達は悪い人には見えませんけど」
「結局同じ騙して金を取っているんだ。似た様なもんだ」と腕を組みながは武は言う。
「なんにしろありがとうございます。これで人生やり直せそうです!」と深々頭を下げる青年。
「でも何で武さんは助けてくれる様になったんですか?」と守に耳元で囁いた。
「それはねあのアパートの家賃をまだ払ってなかったからこの仕事を受けないと追い出されるよって言ったんだよ」とにこやかに青年に返す。
「じゃあな俺たちはもう帰るから」
「そうだね!またね〜」と2人が帰る。
「本当にありがとう」と青年は再び
頭を下げていた。
その数日後町であのおじさんに騙された被害者の方にお金が全額戻ってきたらしい。誰がしたのか分からないらしいけど多分守さん達がしたのだろうと青年は1人思っていた。




