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第三幕:決戦の炎

(研究室)

(画面に映し出されるレーダー映像。研究員たちが騒然としている)


**研究員A**「川を遡上する巨大海洋生物だと!?」


**研究員B**「こんな山奥に…まさか…!」


(ひとりがモニターを食い入るように見つめる)


**研究員**「鮫ヶ岳…じいちゃんが登ってる場所じゃないか!」


(孫、決意の表情)


**研究員(孫)**「…行くしかない!」


---


(場面転換。山に響き渡るヘリコプターのプロペラ音)


(主人公たちが必死に助けを求める)


**登山メンバーA**「おーい!ここだ!!」


(救助ヘリが近づく)


**パイロット**「了解、すぐに救助を——」


(突如、水場が大きく波打つ!)


**ズバァァァァン!!!**


(巨大なサメが水中から跳躍!!ヘリに食らいつく!!)


**パイロット**「うわあああ!!」


(ヘリが横転し、炎を上げながら墜落!)


(その瞬間、何者かが機内から飛び出し、地上へと飛び降りる!!)


(直後、ヘリが爆発!)


登山メンバーB(絶望)「そんな…助かるはずだったのに…!」


(墜落したヘリの炎の中からサメが姿を現す。素早く地面を泳ぎBを襲う)


登山メンバーB「ギャアアア!」


(Bを喰い、森へと消え去るサメ。呆然と立ち尽くす主人公とA)


(背後の草むらがガサガサと揺れる。恐怖しながら振り返るふたり)


(大きなリュックを背負った孫が草むらから現れる)


主人公「!?おまえ…どうしてここに…!」


**研究員(孫)**「じいちゃん!無事で良かった!」


(抱き合う主人公と孫)


**研究員(孫)**「ヘリから間一髪飛び降りたんだ…。…交通手段を失った以上、もうヤツをやるしか生き延びる術はない」


(リュックを開け、登山メンバーたちを見回しながら言う)


**研究員(孫)**「研究室からありったけ持ってきた!…じいちゃん、やってやろうぜ!!」


(スピアガン――水中銃を地面に広げる孫)

---


### **最終決戦!スピアガンの猛攻**


(装備を整えた主人公、孫、Aが仁王立ちする)


(そこにサメが再び姿を現し、突進!)


**研究員(孫)**「今だ!」


(孫がスピアガンを構え、次々と発射!銛がサメの体を貫く!主人公とAも続く!)


**ズバッ!ズバッ!ズバァァァン!!**


(サメが苦しみながら暴れる!)


**登山メンバーA**「目を潰した!!」


(主人公もサメの頭部を狙う!)


**主人公**「これで終わりだあああ!!」


(サメの額に銛が突き刺さる!一同、息をのむ)


**登山メンバーA**「やった…か?」


(静寂が訪れる)


(サメはピクリとも動かない)


**研究員(孫)**「終わっ…た?」


(だが次の瞬間——)


**ゴバァァァァァン!!!**


(サメが突如跳ね起き、口を大きく開けて襲いかかる!)


**登山メンバーA**「ぎゃああああ!!」


(喰われるA)


(物陰に逃げ込んだ主人公と孫。主人公がはたと気づく)


**主人公**「待て…まさかこいつを嗅ぎつけてるんじゃないか…!?」


(リュックからコンドロイチンサプリメントのパウチを取り出す)


**主人公**「お前の狙いは、これだろ…!!」


(パウチを掲げて木陰から飛び出した主人公。サメが猛然と向かってくる)


**主人公**「オラァ!!」


(サプリメントのパウチを力いっぱい投げる主人公。サメが気を取られた隙に再度リュックをまさぐる)


(おもむろにリュックから取り出したのは、およそ登山の荷物には似つかわしくない大きなボトル——)


(——"サメ肝油"のラベルが大写しになる!!)


**主人公**「これでも喰らいやがれ!!」


(主人公、瓶をサメに投げつける!瓶はサメに命中し、割れた瓶から肝油が飛び散る!)


(肝油に塗れたサメは狂ったように暴れ出す!)


**研究員(孫)**「じいちゃん、下がれ!」


(孫がポケットからライターを取り出し、鮫に投げる!!)


**ゴォォォォォォン!!!!**


(肝油に引火した炎が爆炎となりサメを包み込む!)


(——サメ、爆発四散!!!!)


(吹き飛ばされる主人公と孫)


(やがて、静寂)


---


### **エピローグ:救助、そして…**


(炎が静まり、爆発の跡地。孫と主人公はゆっくりと起き上がる)


**研究員(孫)**「…終わったのか?」


**主人公**「ああ、終わった」


(その時、遠くから救助ヘリが再び接近!)


**パイロット**「生存者を確認、これより救助を開始する!」


(安堵の表情を浮かべる一同)


**研究員(孫)**「じいちゃん、もう登山なんてやめなよ」


**主人公ニヤリ**「いやいや、これくらいのスリルがないと健康に悪いからな」


(孫、呆れたように笑う)


(ヘリが二人を回収し、空へと飛び立つ)


---


(場面転換。川辺を歩く別のシニア登山客グループ)


**登山客A**「佐藤さん、あんた登るの久々じゃないの?」


**登山客B**「いやあ、サプリメントを飲み始めたら膝が良くなってなあ!」


(川面に浮かぶコンドロイチンサプリメントのパッケージ。不穏な波紋が広がる…)


(暗転、エンドロール)


---


**—『トレイル・シャーク 復讐のサメ肝油』—**


(完)

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