第二幕:惨劇
(混乱する登山メンバー)
**登山メンバーB**「な…なんでサメが山にいるんだよ!!」
**主人公**「落ち着いて…!疲れから来る集団幻覚ってやつかもしれない…。まずは…そうだ、食料を確認しよう」
(メンバーたちはリュックを開ける)
**登山メンバーD**「俺はナッツとチョコバー…」
**登山メンバーE**「私は羊羹と…お水はあと少し…。それから、コンドロイチンのサプリ…」
**登山メンバーC*「俺も…」
(Eがリュックから取り出したコンドロイチンサプリのパッケージには、でかでかとサメのイラストが描かれている…)
(ふと、全員が互いの荷物を見回す。そして気づく——共通点が一つあることに)
**登山メンバーA(青ざめて)**「俺たち…全員、コンドロイチンのサプリを持ってる…」
**登山メンバーB(絶望の表情)**「膝のために…買ってた…」
**登山メンバーE(ガタガタ震えながら)**「復讐……! これはサメの復讐よ!!人類の膝関節のために殺されたサメ達が怒ってるのよ…!!!」
(錯乱し、サプリの袋を投げ捨てる)
**登山メンバーD(呆れ顔)**「何をバカな…」
**主人公**「とにかく…まずは水を確保しなければ1日と持たない。……一度、水場に戻ろう」
(皆、不安を抱えながらも頷く)
(恐る恐る水場に戻るメンバーたち)
**登山メンバーE(指をさし叫ぶ)**「待て…あれ、誰かのリュックじゃないか?」
(血に濡れたリュックが水辺に落ちている。リュックにはサメのキーホルダーがつけられている…)
**登山メンバーG(声を失う)**「こ、これ…さっき登山道ですれ違った人のじゃないか?」
(緊張が走る。リュックのチャックが半開きになり、中身が散らばっている。その中に——)
**登山メンバーA(恐怖に震えながら)**「コ…コンドロイチン!!!」
(ボトルのラベルがくっきりと見える)
(——その瞬間!!)
**ドバァァァン!!!**
(水面が炸裂し、巨大なサメの頭部が姿を現す!)
(メンバーたち、悲鳴を上げて逃げる!)
### **ひとりまたひとりと消えていく**
(サメが次々と襲いかかる!山道を逃げる登山メンバーたち)
**登山メンバーC**「うわあああああ!!」
(後ろから襲われ、水しぶきの中へ消える)
**登山メンバーD**「やめてくれ!!!フカヒレも食べたことないんだ!!!」
(理不尽な叫びを残し、喰われる)
(場面転換)
(息を切らしながら逃げる登山メンバーGとE。二人は以前から惹かれ合っていた)
**登山メンバーG**「お前が無事でよかった…!」
**登山メンバーE(涙目)**「こんな時に…そんなこと言うのはやめて…!」
(ふと見つめ合う二人。手を取り合い、ついに——)
**ズバァァァ!!!**
(突如、地面から飛び出したサメが二人をまとめて捕食!!)
(サメの姿が消えた後、そこには血の海だけが残る)
(場面転換)