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森の狼  作者: 陸猫
7/9

ナナキ

七つ鳴いた狼は


同じ夜に八を鳴く

朝です


子兎は朝ご飯を食べて元気いっぱい


でも狼は怪我が治ってません


これは「ちゃんす」だと子兎は思いました


紐をかみちぎろうとしました


その時狼は目を開けて仕舞いました


水を溢しながら言いました


「逃げる前に食べてやる!」


子兎は驚いて後ろに跳び跳ねました


子兎は「柱」に頭をぶつけて気を失ってしまいました


狼は紐を更に丈夫な物にしました


狼は兎の群の元へ行きました


狼は言いました


「長老をだせ!食べはしない!」


そう言いました


長老の兎が言いました


「わしになんの用かな?」


狼は言いました


「きさまらは怪我をしたらどうする!?」


長老は言いました


「彼処に草が生えておろう?あの草は刻んで塗ると効果があるんじゃ、ただしあくまでも手足を生やしたり出来ん「転ぶ」や「切り傷」なら治る。しかしそんな事を聞いて何になる?」


狼はその草を抱えて帰りました


刻んで刻んで


子兎の頭に塗りました


狼の身体はもうボロボロでした


狼の足には包帯が巻いてありました


不器用に巻いてありました


狼は疲れてその場で寝てしまいました


一晩の時と朝が過ぎ夜になりました

八が流れたその闇は


光が清く写し出す

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