俺「数字が……あわない」
ワープポイントの中
「うぁーここなんだ?」
「広―い!」
「こらこら、全員ちゃんと手をつないで! はぐれないようにね!」
「はーい!」
「今から何処へ行くんですか?」
「今から行くところは冒険者の国、アデルというところだ。ここには知り合いの先生見習いがいるし面倒見がい良いんだ。ごはんも食べれるし、服もきれいになるし、ふろにも入れる、なおかつ安全な国だ。君たちが大人になるまで楽しく暮せるんだ」
「もう、怖い人いない?」「毎日ご飯食べれる?」「きれいな服着れる?」
「ああ、もちろんだ。ただしその代わり、君たちがちゃんとした仕事に就けるように勉強をしてもらう。別に強制ではないけれど、勉強はしておいた方がみんなのためだと思うんだ」
「わかった!」「勉強する!」
「さあ、ここから外に出られるよ。でたらまずはお風呂に入ろう!」
「「「はーい!」」」
◆◆◆
アデルの国 モモカの家
「……ということで、面倒見てください! 先生!」
「そんないきなり先生なんて、私そんな実務経験なんて0だし、ヒーラーも3日前にやめちゃったし……」
「もちろん授業料は出す」
そういって俺は魔王討伐をしたときの俺の取り分3億カンをモモカに渡した。
「え、こんなに? アラタ、13人教育するのに対して、これじゃあ私もらいすぎだよ。おつりいる?」
「ははは。モモカ、13人だけだと思うなよ。俺はこれからこのような路頭に迷った子どもたちをお前の元に連れて行く。だからお前はその子たちが立派な職に就けるように先生をしてくれ。これは14人以降も含まれているということだ」
「わ、わかった。私このお金でやりたかった私の夢、先生をやって見せるわ!」
「ありがとうモモカ」
「任せなさい! ということで、まずはやることは……おふろよ! みんな! 体をきれいにしましょう!」
「わーい」「やったー」「ももかおねえちゃん! ありがとう!」
「モモカ先生! って呼んでね」
「わー! モモカ先生!」「モモカ先生!」
よし、これでこの子たちは大丈夫そうだな。
「じゃあ、後は頼んだぞ。モモカ……先生」
「はーい! こら! お風呂はこっち!」
『空間転移』
俺は再び時空の穴を開けてその中に入った。
◆◆◆
ワープポイントの中
……さて、どこに行こうかな。ワープポイントの中は時間が止まった世界なのだ。だから俺がここに1時間いたとしても外の時間は変わらない。当然だとは思うが俺の時間も変わらないから100年この場所にいたとしても、俺は今の俺の状態が保たれるのだ。
ワウフの村は……だめだ。アデルの国は……かっこいい別れ方をしてきたからまた今度にしよう。うーんどうしたものか……
「とりあえず飯にしよう、そういえばガララさんが作ってくれたサンドイッチをこの空間にしまっておいたんだーってあれ?」
サンドイッチがない!
あれあれ? おかしいな? 確かにここにしまっておいたんだけどなぁ。あれ、そういえば俺、何か忘れている気が……
『回想』
【ワウフの村の集会場】
「おいしい!」「ご飯を食べたのいつぶりかな?」「えーと2日ぶり?」「こら! そんなに早く食べたら喉に詰まらせるでしょ!」「もっと頂戴!」
合計30個の内、俺の分を除いた28個は14人の子どもたち全員の口の中にしっかりと納まった。
【ワープポイントの中】
「うぁーここなんだ?」
「広―い!」
「こらこら、全員ちゃんと手をつないで! はぐれないようにね!」
「はーい!」
【モモカの家】
「もちろん授業料は出す」
そういって俺は魔王討伐をしたときの俺の取り分3億カンをモモカに渡した。
「え、こんなに? アラタ、13人教育するのに対して、これじゃあ私もらいすぎだよ。おつりいる?」
(……そして今、俺の分のサンドイッチが足りない状況。もしかして)
「この中に一人取り残された子がいる!?」




