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休みの日って寝坊しがち

結局、昨日食べた牛は

黒毛和牛という名前に決まった。

疑うことなく、黒毛和牛ではないのだが、肩ロースよりはましだったかも知れない。

結局、ユウキが気に入っていたのでそれにした。

…名前負けが凄まじい

俺もチアキなんて名前なのに可愛くないので、名前負け友達と言えよう。


ソファーから起き上がり

ぼんやりと時計を見れば、すでに12時を回っていた。

いつ寝たのか記憶がない、だがぐっすりと寝たのだろう眠くはなかった。

ユウキはまだソファーで寝息を立てている

その間に、風呂を沸かしなおして、入ることにした。


シャワーを浴びて湯船に浸かる、今日は何をして過ごそうか考えているとふいに浴室のドアが開く

目を向ければそこには一糸纏わぬ姿の少女、ユウキが立っている

「私も入る」


ちょっと勘弁して欲しい、そう言葉を発する前に浴室にユウキは入っていた。


……世の中は嘘と欺瞞で出来ている

シャワーを浴びる彼女を出来るだけ見ないようにしながら思う。


だって、全然湯気で隠れねぇもん、どーなってんの?

仕事しろよ湯気

俺だって…立ち上る湯気のせいでよく見えない、とか言いたい


DVD仕様なの?

がっつり見えるんですけど

読者の皆さんは、想像でお楽しみください!!


のぼせたからだろう、訳のわからないことを考えてしまった。

体を洗い終えたユウキはこちらに向き直る

慌てて目をそらした

「チアキ、髪洗って」

いや…それはちょっと

髪は女の子の命って言うし、つまりそれを好きに触れさせるってことは、俺に命を握られてるのと一緒って事だぜ?

…特に間違いない状況なのが笑えない。


「ちょっと何言ってるか分かんないですね?」


「洗ったこと無いから」


さいですか、それならしょうがない…訳ないんだよなぁ…

「じゃあ取り敢えず後ろ向いてください」

くるりと後ろを向くユウキ


シャワーを浴びてるとき目を向けないようにしていた、

彼女の体は、アザや火傷、切り傷

ありとあらゆる悪意が刻み込まれている。

ホントに湯気のやつ仕事しねぇよな…

少し位、気を使って隠してやれよ。


シャンプーを手に取り、少女のしなやかな髪を洗う


「髪だけはいつもお父さん洗ってくれてたから」

優しい声音で話すユウキ

「そうなんだ」


どう返していいか、分からない

少女の髪は、よく手入れされているのか、切れたり痛んだりしているところはない。

少女に悪意を刻み込んだのも、

手間隙をかけて、少女の髪を洗っていたのも同じ人物なのだ。



多分、少女も分からないのだろう。

それでも、とても大事なことのように少女は言った。


「じゃあ丁寧に洗うね」


それが、今の俺が返せる、精一杯の言葉だった。


風呂から出て、気がつく

着ていた制服しかないのだ。

散々ユウキの服を買い込んだというのに、自分のは買ってなかった。

同じ服を着るのは嫌だが他に選択肢がない

裸で居るわけにもいかないからな。


寝室で、俺が選んだ洋服に着替えたユウキ


白のニットにグレーのチェックのロングスカート

そして赤のマフラーを首に巻かせる


うん、可愛い


「下着はね、これ履いた」

スカートをたくしあげる

慌てて目を瞑るが、見えてしまった。


ガーターベルトのやつね?分かったから仕舞いなさい


……はい、結局買いました。

だって、何でもいいって言うから

俺悪くないよね?


「今日は何処に行く?」

金だけはある、俺のじゃないけど

ユウキは待ってましたと言わんばかりに

「考えてたよ、今日はチアキの家にいく」


思いもよらない回答に言葉がでない


「チアキの家に行きたい、駄目?」


その上目遣い、反則だろ……

「駄目じゃないけど、なんも面白いもんないよ?」

「うん、でも」

「私も、チアキのこと知りたい」


昨日の俺のセリフを思い出してしまう

夜のテンションとはいえ、恥ずかしいこと言った気がする。


まぁ、服もないし取りに行くついでと思えばいいか


「りょーかいしました」


靴を履き玄関を出た。





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