7話
エリナ回になります。
エリナが魔法の特訓を?
『炎よ!スライムを燃えせ!』
スライムに炎の魔法を放つと一瞬に溶けていった。
『んー、前よりは威力が上がっているけど、
他にも新しい魔法がほしいなー』
私はスライムを練習相手にして魔法の特訓中です。
魔法の種類が少ないので新しい魔法を覚えたいのです。
例えば、炎の魔法で攻撃をするだけではなく、
武器に炎属性を加えたり、氷魔法で相手を凍らすのではなく
相手の攻撃を防ぐ為に氷の壁を作りたいと思っている。
母さんが言うには、イメージをすればする程、
魔法の威力が上がると言われているけど結構難しい。
もう少し魔力を使ってイメージをすればいいのかな?
考えている途中で、
再びスライムが現れたので集中して魔法を放ってみた。
氷の壁が目の前に現れる想像をして、
いつも以上に魔力を使ってみる。
『氷よ、壁を作り私を護れ!!』
すると、私よりも大きな氷の壁が出てきてくれた。
『わあっ!出来た!』
喜んでいる束の間に急に体が重くなり、
地面に膝をついて倒れ掛けてしまった。
これは・・・魔力を使い過ぎてしまったかな、調節が難しい。
もう少し魔力を高めないといけません。
この氷の魔法を毎日発動したらなれるかしら?
今日はこの辺で辞めておきましょう。
私は町に戻り、ギルド会場に向かって、
依頼の報酬を受け取ってから家に帰りました。
自分の部屋に入ってベッドの上で倒れ込むと、
直ぐに寝てしまいました。
○
昨日は昼になるまでベッドの上で寝ていました。
母さんに起こされてから昼ご飯を食べ、食事を終えてからシャワーを浴びました。
んー・・・まだ疲れが取れていません。
今日は家でゆっくりにしようかな。
そのおかげで翌朝にはスッキリと目が覚め、私は魔法の特訓をする為にお出掛けしました。
『さてと、今日は魔法の特訓をしようかしら!』
今日は氷の魔法で氷の壁を作る練習と、
魔力を上手く使う練習をするので、
依頼はせず町の外に出て、草原で練習をした。
『氷よ!氷の壁を出現せよ!』』
『氷の魔法よ!氷の壁を作れ!』
『氷よ、壁を作り私を護れ!!』
色々とイメージをしやすくする為に、
セリフを変えたり、形を変えたりしていた。
んー・・・やっぱり最後に言ったセリフが
一番魔力を消費する気がします。
私を護れと言うと、
氷の壁が分厚く出現しているのに気が付きました。
一回目に言ったセリフも結構魔力を使ってしまったので、
二回目に言ったセリフが一番魔力を抑えれた。
他の問題は耐久性かな?
どれ位の攻撃でも耐えられるのかしら?
雑魚モンスターの攻撃しか耐えられなかったら、
強いモンスターの時に使っても意味が無くなってしまうよね。
杖で叩いても、壊れないというのは分かったけど・・・。
すると、大きな斧を持った男性の方が歩いていたので、
声を掛けてお願いをしに駆け寄りました。
お願いをする内容は、斧で攻撃をして貰って
氷が耐え切れるかどうかです。
男性の方は面白そうだからやってあげるぜ!
と言ってお願いを聞いてくれました。
『危ないかもしれないから、お嬢ちゃんは離れてな』
『はい、お願いします』
『良し、思いっきりやるぜ!!』
男性の方が大きな斧を振り回すと、
見事に全ての氷の壁が割れてしまったのだ。
『流石だぜ!俺!!』
男性は達成感があって喜びながら帰って行きました。
『あの、ありがとうございました!』
『おうよ!!』
私は粉々に砕けている氷を眺めて思いました。
頼む人を間違えたかしら?でも、
斧の攻撃で砕けるなら強いモンスターの攻撃は防げないよね。
一つだけ分かった気がするのは、
どれも耐久性は同じってことかな?
なら、魔力の消費が少ないので発動した方が良いよね。
私は何日も魔法の特訓をしてようやく、
オークやボアなどの攻撃を防げるぐらいに
氷の壁の魔法が使えるようになってきた。
良し、取り敢えずは氷の魔法はこれぐらいにして、
次は炎の魔法の特訓しましょう。
今度、スフィアに会った時は自慢してやるんだから!!