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異世界に住む少女のスローライフ生活!!!!  作者: 葉月いつか
青の女騎士スフィア
3/43

3話

今日はのんびりとしたい日なのでギルドには行かず、

家でゆっくりと寛いでいた。


『スフィアー、エリナちゃんが来たよー!』


なんで!?母さんに呼ばれて玄関に行くと、エリナがいました。


『おはよう、スフィア!』


エリナが家に来るなんて初めてだったから、驚いてしまった。

それに、今日はいつもとは服装が異なっていて、

三角帽子も被っておらず、黒いワンピースを着ていた。


『どうしたんだ?今日は悪いけどギルドには行かないよ』

『ううん、私も行かないよ。他の用事があって来たもの』


用事とは何だろうか?

エリナがスカートの裾を掴み、少し照れながら私に言ったのだ。


『あの・・・私とデートをしませんか?』

『デート!?』


予想の斜め上の答えが返ってきました。

まぁ、それから二人でお出掛けをしたんだけど。


『どういう風の吹き回しだ?』


『フフフッ、実はライバルとしてスフィアの私生活を調べて、

弱点を探すのが目的のデートなのよ!!』


『それ・・・本人の前で言ったらダメじゃないか?』

『あっ・・・』


エリナは少し天然な所があって面白い子だ。

まず初めに行った所は雑貨屋だ。

それから服屋に行き、次は喫茶店に入って紅茶を飲んだ。


『んー・・・いい香りだわ』

『落ち着くねー』

『スフィアの紅茶も美味しそうね、一口貰っていい?』

『ああ、良いよ』


私は自分が飲んでいた紅茶のカップをエリナに渡した。


『いただきまーす』


エリナは私が口を付けたカップのふちに、口を付けて飲んでいた。

これって間接キスになるのでは・・・?まぁ、いいか。


『うん!ダージリンも美味しいね!』

『だろ?エリナが頼んだのはニルギリか?』

『そうだよ、スフィアも一口いる?』

『ああ、頂こう』


うん、ニルギルはすっきりした味わいで美味しいな。

あ、私も間接キスをしてしまった・・・まぁ、いいか。


紅茶を飲み終わり、喫茶店から出ると日が暮れていた。

楽しい時間はあっという間に過ぎるもんだ。

しかし、これでお別れをするのも寂しいという事で、

私達は最後に温泉に入る事にした。


脱衣所で服を脱いでいると、

エリナの視線を感じたので聞いてみた。


『そんなに私の身体を見てどうしたんだ?』

『スフィアって引き締まっている身体だから、

凄くスタイルが良いなーって見ていたわ』


純粋に褒められたので嬉しかったから、

私もエリナを褒めてあげた。


『そうかな?エリナの方が胸が大きくて羨ましいよ』

『・・・そんなに見られるとさすがに恥ずかしいわ』


照れてしまい胸を両手で隠して、視線も逸らされた。

少し気まずい雰囲気になったが私達は脱衣所を出て、

温泉に入りました。

今日は誰もいないのでどうやら貸し切りのようだ。


『ふー・・・温まるなー』

『うん、落ち着くねー・・・』


温泉に入っている時に、ふと思った事があった。

エリナとこうしてのんびりと一緒に過ごすのは、

今日が初めてだと気がついた。


いつもはギルドの依頼を受けて、

勝負をする為に一緒に行動をしているけど、

モンスター退治なのでのんびりする暇がない。

偶にはこういう事を良いなーと思って私はエリナに言った。


『エリナ』

『ん、なぁに?』

『今日のデート楽しかったよ。

また機会があれば一緒にお出掛けをしよう』


エリナは嬉しそうにして、笑顔で応えた。


『うん!また誘うね!』


そういえば、忘れていた事があった。

エリナは私の弱点を探す事が出来たのかな?

試しに聞いてみようかな。


『ところでエリナ。今日デートをして、

私の弱点を探す事が出来たかい?』


エリナは何かを思い出して、固まっていた。


『・・・忘れていたわ!!』


やはり天然だろうか?

温泉から上がり、脱衣所で服を着て外に出た。

その後はエリナとお別れをして、寄り道せずに帰宅をした。


今日は家で寛ぐ予定だったけど、

エリナに誘われて今は感謝している。

とても充実した一日になった。


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