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初めての探索

あまり上手く執筆できなかったと思います。ので、遠くない内に多分改稿すると思います。

 俺と遥花は酒場を出て、初日ということなので最初の草原ステージを探索することにした。


 「お兄ちゃん、今日はレベル上げだね。レベル10までは上げたいな―」

 「レベル上げるのは良いけどほどほどにな、ご飯の時間には一旦ログアウトすること。それが守れないんだってら没収だぞ」

 「はーい、分かりましたよー」


 遥花は不服そうに頷いた。

 しかしこうでもしないと遥花は十二時間ずっとプレイしてしまうので仕方ない。


 「お兄ちゃん、イチイチ細かい事気にしてるとモテないよ」

 「うっさいわっ!」


 ★☆★☆★


 そんなこんなでたどり着いた場所は【フェルト草原】という最初のエリアだった。

 地平線の先まで所々に成っている木とモンスターしか見えない広大な草原でレベル1~レベル7までのモンスターが出現するという。

 最初のエリアだからだろうかあまりモンスターの数が多くない。


 「お兄ちゃん、あそこにモンスターいるよ、行こ!」


 俺は遥花の後に続き、モンスターのいるところに向かう。

 向かった先にはレベル1のフォング バローがいた。

 フォング バローは基本的に猪と変わらない、だが違う所が一つあり成人男性の胸の辺りまである巨体であった。

 こんな猪が現実にいたらひとたまりもないだろう。

 ······軽く車を吹っ飛ばせる感じがする。

 フォングバローの攻撃手段は一つで、突進だそうだ。

 攻略パターンは一通りなので相手の攻撃は読みやすい。


 「お兄ちゃん、攻撃して!私は魔法で援護するから!」


 俺は遥花の言う通りフォングバローを側面から切りつけた。

 が、遥花が援護する前にフォング バローはHPがゼロになり倒してしまった。

 ······弱すぎだろっ!?


 「お兄ちゃん!何で倒しちゃうの!私が止めを差そうと思ったのにー!」

 「いや、だって一撃だよ。俺は悪くないぞ」

 「お兄ちゃんがチート使ってるからだよー!」

 「知らねーよ!」


 遥花はムスっとした顔をしている。

 そんな顔しても何も起こりません······


 「もういい、お兄ちゃん次行こ」

 「お、おう」


 広大な草原を歩くのは気持ちいものだな······

 風がそよそよと吹き、空気は清んでいる。

 とてもゲームの世界だとは思えない。


 「お兄ちゃん、あまりモンスターいないね、どこいっちゃったんだろ?」

 「さあな、でも確かに見当たらないな」

 「だよね、なんかおかしくない?」

 「さあ?こんなに広いと探すのも苦労するってもんだろ」

 「そうかな~?」


 しかし、遥花の予感は的中していた。


 「お兄ちゃん、あそこに誰かがモンスターに襲われてる!」


 先ほどの戦闘から数分後。

 遥花の向いている方を見ると確かにフォング バロー数十体に誰かが襲われていた。

 MMORPGは基本的に一匹を複数人で倒すのが基本らしい。

 しかし、モンスターに囲まれている女の子は単身で、数えるのが面倒になってしまう程の数のフォング バローに追い込まれていた。

 これは結構危ないのかもしれない。

 俺はそう思い自分の技能の『疾走』を使用する。

 現実の俺では確実に不可能な走りをして草原を疾走し、普通なら二十分もかかるような道のりを俺は八分程で到着した。

 見ると女の子は敵を見ずにいやんいやん、と剣を振り回している。

 この子も初心者なのだろうか。

 俺は『疾風迅雷』を使用。

 『疾風迅雷』のスキルを使用したことにより、俺は通常の三倍くらいの速さで走り動きのキレも数段上がる、フォング バローの真横を通過と同時に切り裂く、そのまま疾走し近くにいたフォング バローを二体同時に横に回転しながら攻撃、二体、三体、四体······次々とモンスターが倒されていった。

 ざっとここら辺にいるフォングバローを倒し終えた後に後ろを振り向くと、少女は地面にへたり込んでいた。

 ゲームの中とはいえ一応死ぬところだったのだ、恐かったのだろう。


 「大丈夫ですか?」

 「······」


 突然の事で驚いているようだ、少女は呆然とこちらを見ていた。

 しかし、それも数秒の間だけだった。


 「······っ!?あ、ありがとうございます」

 「どういたしまして」


 少女は自分で立ち上がりお尻についた汚れを叩く。


 「ねえ君?名前なんて言うの?」

 「私は『サヤカ』あなたは?」

 「俺は『ミドリ』だ」


 しかしサヤカは不思議そうに俺の方を見てきた。

 一瞬俺は不思議に思ったがその謎は直ぐに解けた。

 あ、俺女になってんの忘れてた······


 「ゴメン、俺、女の体になってるけど本当は男なんだ」

 「えっ!?本当ですか!?でも男は女になれない筈ではないでしたよね?」

 「あ~、それはだなぁ······俺もよく分かってないんだ、あの広場に出たらこの姿だったんだよ」

 「へ~、そうなんですか、でも······」


 そこで遥花が俺を大声で呼びながらこっちに来るのが見えた。

 忘れてた······すまん


 「お兄ちゃん、はやーい!ってあれ?モンスターは?」

 「俺が全部倒しといた」

 「へー、で、この人誰?」

 「ああ、この子は『サヤカ』って言うんだ」


 俺は遥花にサヤカの事を教える。

 遥花は「フーン」と言い承知したのか、話を続ける。


 「お兄ちゃん、一旦街に戻らない?私、お兄ちゃんの装備のせいでポーション買えてないんだよ」

 「ああ、悪かったじゃあ一旦街に戻るか、サヤカさんはどうする?」

 「私、ミドリさんのパーティー入って良いですか?一緒にやる人がいなくて困ってたんです」


 俺は良いが遥花がどうなのか分からないので遥花のいる方を向く。

 遥花はそれに気がつくと頷いた。


 俺達は新しい仲間、サヤカをパーティーに入れ、街に戻どることになった。

 


 


 

 

 


 

 

次回も宜しくお願いします。

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