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珠算部  作者: シロツメクサ
7/7

練習は本番のように、本番は練習のように。

さて、まずは、この男達をどうにかしよう。


女子の部屋にズケズケ入り、ベッドに寝転がってる、こいつらを!!


「いやー?だってここ景色いいじゃん?」


「そうだな、ついでに珠姫部長も見れるし…ごふっ!?」


海は、訳わからんことをぬかしていたので一発おみまいしてやった。


「颯先輩も海先輩も、どんな神経してるんですかっ!?」


鈴蘭もあきれ返っている。


「まったく、お前ら、明日は本番なんだぞ?自覚あるのか?」


私が言うと、全員真面目な顔つきになった。私達は、珠算で鍛えた集中力があるため、切り替えは早いのだ。


「明日は、全員、自分の力を出し切ろう。」


颯が、力強く言うと、


「俺らにとって、念願の全国大会だ。しっかり学ぶぞ。」


海も拳を握り締めていた。


「私達だって、全力で練習してきたんです。だから…。」


鈴蘭が、私の方を見て、微笑む。私は頷き、言った。


「練習は本番のように、本番は練習のように。いつも通りやればいい。」


そして、


「皆、いくよっ!!」


「おーうっ!!」


この時の皆の笑顔は、最高だった。


珠算部部長 珠姫晴海



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