タイミング、良すぎない!?
「しっかし、このバイキング、肉も魚も、皆美味いな!」
颯は上機嫌だ。
「珠姫も肉食えよー、って、あ、太っちゃうねー?いや、もうすでに太ってるか。」
…ぴきっ。
「あぁん?誰が太ってるってぇ?」
私は細くは無いけど、そこまで太ってない、はずだ。
「えぇ?俺の目の前にいる人だけど?」
颯、こいつ今、調子乗ってるよな。
「おい、お前。私にそんなこと言うってことは、覚悟はできてるんだろうな?…あとで部屋に来い。」
軽く、脅してみる。
颯は知らん顔してる。
まあ、いいけど。冗談だ。
そして、食事も終わり、軽く練習して、解散。
「部長、お風呂出ましたよー、次どうぞー♪」
「おお、ありがと。ちゃんと髪乾かすんだぞ?」
「はーい。わかってますよぉ。」
さて、今日は新幹線に乗って疲れたし、ゆっくりしよう…。
風呂場で服を脱いだその瞬間…。
「颯先輩!?なんで来たんですか!?」
!?!?!?
「いや、来いって言われたから…。」
あれは冗談だ、この野郎ー!!
か、鍵、ちゃんとかけたし、そもそも鈴蘭がきっぱり追い返してくれるからいいけど!?大丈夫だけど!?タイミング良すぎない!?
そんなこともあり、なんか、あんまりゆっくり出来なかった…。
まだまだ夜は長いのにな…。
珠算部部長 珠姫晴海