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珠算部  作者: シロツメクサ
2/7

練習風景 パート1!

「計算よおい!」


ばっ、とプリントをめくる音。


「始めっ!!」


たたたっ。


皆がいっせいに暗算を始める。皆でやると、それなりに音がなるんだ。


珠算部で最初にするのは大会練習、または暗算練習。今日は大会練習から始めることにした。号令をかけるのは私、部長の珠姫清海だ。


パチパチ。


そろばんを弾く音が聞こえ始めた。私も、ラストスパートだ…!


ピピピッ。


タイマーがなる。


「やめっ!」


いっせいに音が止む。


「ふぅー。疲れたあ。」


副部長、鈴下颯はため息をついている。


「あらー?颯先輩、大丈夫ですかー?もしかして、出来が悪かったとかあ?でも、颯先輩に限って、そんなことはないですよねぇ?」


この部の、いや、この学校の中で一番の美少女、橋野鈴蘭は、ニヤニヤしながら颯をなじっている。


「うるせえよ、お前の方が悪いだろーがっ!」


颯も負けじと言い返している。


「そうですかあ、そこまで仰るのなら、点数、勝負してみません?」


「すみませんでした、鈴蘭様。」


弱っ!!颯弱っ!!!


「先輩、そんな、様付なんて、当たり前のことしないでくださいよお。」


怖っ!!鈴蘭怖っ!!!


まあ、いっか、颯だし。


「よかねーよっ!全く、ここの女子はっ!」


「お前が私達にかなうわけないだろ?」


「そうですよぉ、点数はともかく、言葉だったら負けません、あ、点数もかな?」


「ぐわあ、とどめ刺された!!」


「まあまあ、落ち着け、お前だって点数良いんだから。」


「同情なんていらねー!!」


ガキか。


こいつは鈴蘭にまかせて私は、点数でもつけようか…


「珠姫部長、お手伝いしましょう。」


ポンッと肩に手を置かれた。よって…


「どりゃああぁぁぁあ!!」


「ぎゃああぁぁぁあ!!」


背負い投げだ。


「私に気安く触れるな。」


「は、はぃ…。」


変態、桜木海がのびてしまった。


うん。ほっとこう。


では、今から点数をつけなければならないので、続きは次回、お話するよ。では。


          珠算部部長 珠姫清海

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