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ウィズ·ミー  作者: 松田イルカ
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タケシは案外キーマン

いつも目覚ましは朝の5時にセットしてある。8時に入れを出れば学校に間に合うのに


私の目覚まし時計は朝の5時にセットしてある


昔、テレビか漫画か自己啓発系の本だか、なんだかよく覚えてないけど「成功してる人は必ず早朝型」って書いてあって、その時の私、なんか燃えてたのかな?


実際、三年前に晴れて東京大学に合格した兄のケイゴは、なんにもなくても朝の四時に起きて本を読んだりしていたし


ノリで私も東京大学に合格しちゃおうかな?なんて思って目覚ましを5時にセットしたわけ


なんで四時じゃないかって?さすがにちょっとビビったのよ。だって四時って、冬じゃまだ真っ暗よ?怖いでしょ


まあ、そんなこんなで、多分目覚ましをセットして半年くらいになるかな?結果、朝五時に無事起床出来たのは最初の三日間だけ。まさに三日坊主ね


だいたい、わけもなく五時に起きるなんて、ムリでしょ!そんな文句を言いつつ、アラームを解除したりしないのは、多分意地だ。


意思はとことん弱いくせにプライドは高い私。何をやっても中途半端。そのくせ泣きべそかくくらい、いつも悔しい。


______


制服に身を包むと、ちょっとだけ自尊心のバロメーターが上昇しちゃう。スカートは少し短めにして、自転車にまたがる。


ちゃんとお尻でスカートを踏んづけてるから、風が吹いても大丈夫。改札を抜けて電車に乗り込む。


地元の秋雨ノ駅から学校がある時雨ノ駅まで約10分、一本で行けるから、まあ通学にはさほど困らないんだ


「よお」声をかけて来たのはタケシ。幼なじみの野球少年。


「よお」返事をおうむ返しする。タケシは私の家から徒歩10分くらいのところに住んでいて、地元でもよく会う。故に通学路も同じだから、けっこう頻繁に出会ってしまう


別に嫌ってわけじゃないけど、好きってわけでもない。


でもどりあかというと好きフォルダに入ってるな。コイツ、話し上手いし、もう付き合い長いから、変な空気にならないんだよね


友達以上恋人未満ってやつなのかも?


「お前さあ、修二にキョドってたんだって?」


ドキッ。。「何それ」


なにそれ、なんでアンタがそんなこと言うのよ。友達以上っていったって、好きな人をアンタに教える義理はないよ


「修二から聞いたんだよ、なんか



       ______次回へ続く

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