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ウィズ·ミー  作者: 松田イルカ
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ミキと修二

私の名前はミキ、私は好きな人が居ます。今私が見つめてる先に、彼の横顔があります。


彼は、必死に教授の講義を聞いてるフリをしながら上手に眠っていて、


私は斜め後ろの席からそんな彼を見つめています


抗議が終了すると、彼は大きな背伸びをして立ち上がって歩き出す。


ねえ待ってよ・・・


私も立ち上がって追いかける。声をかけるために。だって彼と私は幼なじみだもん。別に急に声ぐらいかけていいでしょ。


でも私の足は止まってしまう。彼のスケジュールは、いつもレイコが押さえているから。学食で向かい合うリュウと麗子を見てると胸が苦しくなってうつむいてしまう


私は苦しさから逃れる為に学食から逃げ出す。近くの喫茶店に入って、やけに高いコーヒーをチビチビ飲みながら、妄想の世界へ現実逃避・・・


テイラースウィフトの曲をイヤホンから耳へ流し込み、曲の臨場感にどっぷり浸かりながら街を歩く


急に音が聞こえなくなる。「あっリュウとレイコだ・・・」歩道橋の信号が赤から青に変わる


マズい。なんでもない顔なんて出来ない。私は嘘が苦手なのだ。


苦しい・・・苦しいよ・・・


「よお、何してんのミキ」


「いや、別に・・」


「ふうん。じゃあね」


「うん」


なにしてんのよ私、これじゃあコミュ障のヤバい子じゃん。振り返って通り過ぎる二人の背中を眼で追いかける


家に帰ると愛犬のピピがお出迎え。ただいまピピ。今日はホント最悪な日だったわ。


パパはいつも通りぼーっとバラエティ番組を見てる。ママもいつも通り夕飯を作っている。


そんな昨日と同じいつも通りの平凡が、今日はノイズに満ちている。今日はちょっと一人にしてよ


せめてお風呂でゆっくりエネルギーを回復するまでは、誰も話しかけないでよ。


「お姉ちゃーーーん!!カードゲームしよーーぜえ!!」


あああ、来た来た。弟のワタル。ほんとくそガキめ。


「今日はちょっと疲れてるからムリ」


ワタルは泣き始める、小学校2年にもなって、こんなことでわめきだす。でも多分これは演技。やがてお母さんが来て、また私に言う


「相手してやりなさ」


「はーい」しぶしぶ答えて私はワタルとろくでもないトレーディングカードゲームをやり始める


二人は今頃・・・・


私って一体なにしてるのかしら・・・




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