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童話台本集  作者: mirai
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シンデレラ 1

シンデレラ


ナレーター 昔々或る所に、一人の少女がおりました。

その少女は幼くして母を亡くし、継母とその連れ子の姉二人、父親と暮らしておりました。

元から、少女には冷たく当たっていた継母たちでしたが、不幸な病気で父親が亡くなると、その冷たさは一層激しくなりました。掃除、洗濯、食事の用意など、身の回りのことは全て少女に任せ、自分たちは贅沢三昧の日々を送っていたのです。

そんな少女に、継母たちは「灰かぶり」という意味の「シンデレラ」という名前を付けました。 

継母 シンデレラ!床掃除が終わったら、今度は私たちの部屋の掃除をしておいてちょうだい。いいわね?

シンデレラ は、はい…。わかりました、お母様。

姉A シンデレラ!?昼食はまだなの!?

シンデレラ す、すみません、お姉様。すぐに用意をします。

ナレーター シンデレラは冷たくされても、意地悪をされても、何をされても、笑顔で耐え続けました。

どんなに辛いことがあっても、幸せは必ず訪れると信じていたからです。

そんなある日、一通の手紙がシンデレラの家に届きました。

姉A お母様!!お城から、舞踏会への招待状が届きましたわ!

姉B ちょっと、私にも見せなさいよ!

姉A もうっ、離してっ!

継母 喧嘩はお止し。みっともない。どれどれ、見せてごらん。

舞踏会の通知…王子の帰国パーティーを主とするが、王子の花嫁選びも兼ねた舞踏会であるから、

この国の年頃の娘は全員参加するように…なんですって!?王子の花嫁選び!?

ナレーター シンデレラは床掃除をしながら、この会話を聞いていました。

お城の舞踏会…。この言葉を聞いただけで、心は躍り始めます。

シンデレラ (あぁ、憧れの王子様と一緒に踊ることができたなら、どんなに幸せかしら…。)

ナレーター シンデレラは、継母たちのところへと向かっていきました。

継母 何だい、シンデレラ。床掃除は終わったのかい?

姉A そうよ、そうよ!あんたはまだ掃除が残ってるでしょう?こっちこないでよね!

シンデレラ お母様。その舞踏会のお触れには、年頃の娘は全員参加するように、と書いてあります。

私も、年頃ですから、参加してもよろしいのではないでしょうか。

ナレーター いつもは何の口答えもしないシンデレラが、はっきり行きたいと宣言したので、二人の姉はとても驚いていました。

姉A し、シンデレラはきれいなドレスなんて、持っていないでしょう?

そんなみすぼらしい恰好で出て行ったら、恥をかくだけだわ!!

姉B そ、そうよ!!ほうきでも持って舞踏会に行くつもり!?

ナレーター しかし、シンデレラは意思を強く持ち何を言われても引き下がらないつもりでした。

幼いころから描き続けた夢、王子様と踊れる時がやってきたのですから。

シンデレラ お母様、私も参加してよろしいですか?

継母 そうだね。確かにここには、年頃の娘は全員参加するようにと書かれている。

お言いつけに背くわけにはいかない。じゃぁ、こうしようシンデレラ。

いつものように、掃除、洗濯、すべての家事をこなし、尚且つ、恥ずかしくないドレスを用意できたら、行かせてあげよう。…ただし、舞踏会があるのは今日の7時…。私たちが出発する時に間に合えば、の話だけどね…。

ナレーター そう言って、意地悪く笑うと二人の姉を引き連れて、自分の用意をしに部屋へと姿を消しました。舞踏会が始まるのは、今夜7時。今はちょうど午後2時です。残り5時間。

シンデレラは自分を奮い立たせ、いつもよりスピードを上げて作業に取り掛かりました。


    

      

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