片思い
翔太、あたしは翔太が好きなんだよ。
なのに・・・なんでからかってくるの?
『春華、おまえ亮のこと好きなんだろ。』とか、
『文哉がお前のこと好きだって』とか。
あたしは友達はみんな好きなんだよ。
けど翔太は特別なんだ。
そういわれるたび、
あたしは胸の奥がチクチク痛かった・・・
あたしは2年生、翔太は3年生。
あたしは勇気が欠けてる。
翔太に告白する勇気がない。
翔太はとても大きくて、勉強もできて・・・
憧れの人だったけど、いつから変わってしまったんだろう。
この気持ちに気づいたのは1年の冬。
部活をしている翔太、
勉強をしてる翔太、
話してるときの翔太・・・
全てがキラキラしてるように見えた。
それからだ。
『もう、翔太がいなくなってしまう。』
そう思うと悲しかった・・・。
あたしは決めた!
『翔太に文化祭の日告白する』
断られてもいい。
気持ちを伝えなかったら、あたしの中でモヤモヤが
どんどん増えていってしまうから・・・
文化祭の日『春華、一緒に見てまわろうよ。』
っていう友達の誘いも、
「用事があるから。」って断った。
翔太を呼びに行こうと決めていたから・・・
「翔太一緒に見てまわろうよ。」
言えた。あたしにも勇気はあったんだ。初めて知った。
翔太はOKしてくれた。
うれしかった。翔太は結構もてる。
他の女子からお誘いもあったはずなのに。
あたしは誰もいない教室に行った、もちろん翔太と一緒に。
「あたしは翔太が好き」
言ったとき、翔太は微笑んでた。やさしい微笑だった。
言ってしまうと緊張が解けて、あたしは泣きだしそうだった。
翔太はあたしを自分の方へ寄せてつぶやいた――
『俺もだよ』
+*☆あとがき☆*+
弥生です。
短編初挑戦ですが、どうでしたか?
感想お願いします!!