~どっちが本性?~
第1話 出会い
私がまだ幼い頃、お隣に男の子が引っ越してきました。
初めて会ったときは、(カワイイなぁ。女の子?)って思うくらいカワイイ子でした。
保育園に行けば、男の子達に「お前女みてぇ」「女はこっちきちゃダメ~」と言われたりで、イジメられていたのを毎回私が助けるみたいな感じだったのに、どうしてこうなったんだろぅ?
10年後・・・。
ピーンポーン
ドアのチャイムがなる。
ということは・・・
「心~、拓斗君が迎えに来てくれたわよ~。早くしなさい。」
やっぱり~!!!
今起きたのに~。
拓斗くるの早すぎっ!
制服に着替えなきゃ。
あっ!髪とかさなきゃ。
メイクメイク。
よし!完璧!
まだ10分しかたってない。
私ってスゴイかも(笑)
急いで階段を降りる。
「いってきま~す!」
「ゴメン拓斗。」
「イイよ、いつものことだし。それより朝ご飯は?」
朝ご飯は食べる時間がなかったんですよ!!!
「お腹すいてないから食べてない」
でも拓斗が早く来たせいで・・・なんて言えないっ!!!
「ホントに食べなくて大丈夫?」
「大丈夫だっ・・・」
グ~
なんで今お腹なるの~
今なるタイミングじゃないでしょ!
「ははっ!お腹すいてんじゃん。」
カ~
恥ずかしくて、顔が赤くなった。
「はい、焼きそばパン。心それ好きでしょ?」
ありがとぉぉぉぉぉ。救世主よ。
今とっても拓斗がキラキラ輝いてるよ・・・。
ほんと、拓斗のこうゆう所は、好きだなぁ~。