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大穴の奥へ
深く暗い大穴の底、湿気と古びた石の匂いが鼻をつく。
レミィは胸を高鳴らせながら、仲間たちと共にさらに深層へと進んでいく。
「この先にはきっと、古代の秘密が眠っているはず…」
ミナは手にした未来の整備道具を確認しつつ、
「鉄機の技術の原型が見つかれば、私の整備ももっと進化するわね」
妖精のミリはひらひらと小さな羽を震わせながら、周囲の魔力の反応を探る。
「ここら辺、何か…変よ。魔力が不安定で、危険な気配がするわ」
グリマルドは慎重に呪文を唱えながら、石壁に浮かぶ古代文字を読み解こうとしている。
「この遺跡、ただの廃墟じゃない。強力な封印が施されているぞ」
しかし、足元の岩が突然崩れ、謎の魔導機兵の欠片が地面に現れた。
「これは…まさか、伝説の魔導機兵の残骸か!?」
パーティーは未知なる敵と謎に満ちた地下世界に足を踏み入れたのだった。