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闇ノ空間
閉じた物語は再び繋がることはなく闇の中で浮遊し続ける。時折、武器が持つ物語が、命の光の様に明滅し、空間を夜空の様に彩る。
それは――
武器の祈り。
新たな繋がりが生まれ、数多の可能性を持つ人と意味に縛られた存在の元へ――
武器の愛は深く、深淵まで逢いに来てくれる主人を待つ。
静かに――
――静かに。
停止に近い世界で――
魔眼でその世界を見つめる存在。
視線は何かを探していた。
信用と騙す視線を織り交ぜながら――
縫う様に移動する視線の終着点。
それが望んだ武器なのかは分からない。
しかし、その感情は停止した世界を緩やかに動かす。




