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08 第四試合


 第四試合は、私モノカとヴァニシアさん。


 無乳同盟会員として、あんな超絶わがままボディに負けるわけにはいかんのですよ。


「ライクァ殿に勝利した『武神』の力、存分に奮ってほしいぞっ」


「胸を借りますっ」


 返却期限は無視でっ。



『第四試合、始めっ』



 ヴァニシアさんの大剣の間合いは把握済みだが、体格差によるリーチの差はいかんともしがたし。


 なにせあの剛腕であの大剣を振り回されたら、チビな私なんかじゃかすっただけでもいろいろと持っていかれちゃうわけで。


 よって、狙うは全力集中した一点突きのみっ。



 じわじわと、にじりよるふたり。


 ヴァニシアさんの構えは、突き?


 ならば、こちらもお相手するのみっ。



 ギンッ


 お互いが放った全力全開の一点集中の突きは、


 その先端で衝突することに。


 全力での一撃に身体の芯まで痺れてしまい、


 双方、武器を落としてしまいました。


 つまりは、ふたりとも素手に!



「もらった!」


 ヴァニシアさんから、がっしりとホールドされてしまったよ。


 っていうか、真正面からの強烈ハグなのですが、


 これはいかんっ。


 あのわがままお胸にがっつりと顔を埋める体勢、


 いつもなら歓喜にピクつくところであるが、


 ここで締め落とされてはあまりにも無様。


 これは真剣試合、くんかくんかしてる場合じゃないのですよ。



 ゆっくりと息を整えてから、


 ヴァニシアさんの腰に腕を回して、


 全身の力を足腰に集めてっ、



「ふんぬっ」


 思いっきりのけぞって、


 投げ飛ばしました。



『勝者、モノカ』



 どうやら、数値上は投げられたヴァニシアさんの打ちどころが悪くて、私の判定勝ち、だそうです。


 あー、なんだかアレですね。


 キャットファイトというか、ベアファイトというか。


 あまり武人らしくない闘いではありましたよ。



「最後はアレではあったが、突きでの全力勝負は楽しかったぞ」


 ありがとう、ヴァニシアさん。


 まさか大剣とお突き合いすることになるとは。



「これだから実力者との闘いはやめられんのだ」


 確かに、何があるのか分からないバトルって、楽しいですよね。



「もっと胸を鍛えて、この次は締め落としてみせるぞ」


 それ以上お胸を盛っちゃうんですかっ。


 そんな不平等格差ボディは、絶対に先っちょくりくりの刑ですよっ。



「ぜひっ」



 会場ひえひえ、でしたよ。



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