第9話 僕の初めての戦場
ラー君と一緒にポータルをくぐって、いつもの洞窟へと移動した。
そこにはほかにもスライムがいて、ラー君はお話していた。
「ムー君紹介するね。スーちゃんとイーさんだよ。」
ラー君は、いつも一緒に行動している二人?を紹介してくれた。
スーちゃんは2歳で、なんとスキルの魔法:火の粉レベル2が使えるみたい。周囲に火の粉をまき散らすんだって。可燃性の物があると大爆発しちゃうって笑ってた。
イーさんは5歳で、この中で年長さん。スキルは技能:瞬発レベル3と技能:突貫レベル2が使えるって。瞬発は一瞬早く動けて、突貫は体をとんがらせて突っ込むんだって。
ラー君はスキルの技能:反発レベル2を使って壁役をするって言ってた。
そして、僕がみんなを回復させる。
うん、意外とまとまってる?
「じゃあ、それじゃあみんな、出発だ。」
イーさんの掛け声とともに僕たちは洞窟を巡回していた。
洞窟は静かで、僕たちの移動音「ぽよ~ん、ぽよ~ん」って響くのが何とも言えなかった。
しばらくすると前からガチャガチャと足音が聞こえてきた。
足音か確認したイーさんが僕たちに隠れるように指示し、物陰で息(?)を顰めて待ち伏せていた。
「今日もスライムか~。もっとつえぇのと戦いたいよな~」
「ほら、無駄口たたかないでレベル上げ頑張りなさい?出ないといつまでも一階層から降りられないわよ?」
やってきたのは若い女性に引率された子供たちだった。
見た目は豪華な鎧や武器、ローブなんかつけていかにもお金持ちそうだった。
あれかな?金持ちのパワーレベリングってやつ?
僕はちょっとだけイラっとしてしまった…
そしたら、若い女性が僕のことに気が付いたみたいで、子供たちに指示し始めた。
「この先魔物がいるわ。おそらくスライムだとは思うけど、気を引き締めなさい。」
「へ~い。」
「ちゃちゃっとやっつけようぜ~」
僕たちは顔を見合わせてから頷き、戦場へと躍り出たんだ。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ついに戦闘の開始です。
今まではただ倒されるだけのムー君でしたが、乾坤一擲!!
ってあるとおもいますか?
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