第5話 トンネルを抜けた先は…
ポータルに入るとなんかうねうねしたトンネルみたいだった。
一緒に入ったラー君は、そのまま進んでいく。
僕も遅れないようにあとを付いて進んでいくと…
昨日見た場所へ出たんだ。
ジメジメした地面の洞窟へ。
ここが『勤務場所』らしい…
「到着~。今日もここを徘徊して、冒険者たちと戦うんだよ。」
ラー君は背伸び?したように縦にびよ~んと伸びて体?をほぐしていた。
「まってよ、僕たぶんすぐ殺されちゃうよ?」
ラー君はぽよんぽよんとその場で飛び跳ねながらこちらを振り返った。
「大丈夫、僕も瞬殺だから。」
うん、全然大丈夫じゃないと思います!!
強くなる方法をラー君に尋ねると、何個か教えてくれた。
1・冒険者に攻撃を加える(上昇率低)
2・冒険者から逃げ切る(上昇率中)
3・冒険者を倒す(上昇率高)
4・洞窟をきれいにする(上昇率微増)
はい、4以外選択肢はありませんでした。
そして、一番やりたくない選択肢…
洞窟をきれいにする…それは①死んだ冒険者をスキル『吸収』で体内に取り込む。②ごみを『吸収』。③冒険者の排せつ物の『吸収』…
ね?やりたくないでしょ?
しかも…①から順番に長く生きてるスライムに割り当てられる…つまり僕は…③一択…
いや~~~~~~~~~~!!!!!!!!
それどんな罰ゲームよ?!
…。
取り乱しました…
後は、その辺に生えてる雑草とかを吸収することもできるけど、③よりは全然上昇しないから、みんなやらないみたいです…はい…
僕の選択肢は…雑草を吸収します。あと鉱石もできるみたい。
というわけで、張り切って雑草と鉱石を吸収してきます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
はい、スライムさんの成長方法が…えぐい…
モンスター側から見たらこうなんだろうなって思って書いてます。
スライムに生まれなくてよかったと心底思う作者なのでした。
誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。
感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。
では、次回をお楽しみください。
※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。