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ハローワールド  作者: 桜木ミキ
3/4

3

俺は、ルンルンとした気分で新作ゲームの「world's trip」を買いに行った。


「world's trip」はスクネアエネックス社が出す新作ゲームだ。何故そんなに必死なのかって?内容も然り、世界観がとても気に入りそうなのだ。


しかも、今流行のワールドマップ制でそのワールドマップの広さがそこら辺のゲームより何倍何十倍と広いのだとか、そのため俺の期待は異常に大きい。

面白くないわけがない。


そんなことを思いつつゲームショップ「アドバンス」に着いた。


店内に入るとよくあるゲーム店のbgmが流れていてその曲を聞き流しつつレジカウンターに向かい予約してあるゲームソフトを受け取りに行こうとすると後ろからはや足でポニーテールの女の子がスタッフルームに入っていった。


「すみません、遅れました!」

と、凛とした声が聞こえすぐに店の服を着てその子がレジについた。


「ゲームの予約していたものを受け取りに来たんですけど」


その女の子は、慣れた口調で

「はい、予約の受け取りですね。それでは、…」


この後諸々の会話があったが俺はゲームが買えたので幸福な気持ちのまま家に帰った。家に着き自分の部屋に入りpf4を起動しディスクをいれダウンロード画面に入る。


くそ、この少しの時間ももどかしい。ダウンロードが終わるとチュートリアルを始めた。そして始めてまずそのグラフィックに驚いた。


何だこの最高のグラフィックは!?と誰もいないのに一人でつぶやいてしまっていたほどだ。その後チュートリアルが終わった時点で夜の2時を越えていたためゲームを終了させ眠りについた。


翌日、俺はいつも通り学校に通った。この季節の朝というのは個人的にはなかなか良い。とても気持ちのいい風が吹いていて自分としては気分は上々であった。梅の花の匂いが鼻腔をくすぐりやっぱり春だなと思いながら自転車を降りそのままの流れで今期新しく決まった自分のクラスに向かっていった。


廊下では色々な会話や朝の挨拶が交わされていて今朝の女子アナがどうだなどたわいもない話などが嫌でも自分の耳に伝わってくる。


自分に話しかけるものは誰1人としていないのだが…


そういういつもの日常を送ってるいるとと教室内に一際目立つ生徒がいた。


手をブンブンと振ってアピールをしていた。


その生徒は必死に他の生徒に声をかけていたが、完全に無視されていた。


いや、もはやいじめなどというレベルではない、あたかも存在がそこにないかのようにその女生徒に他の生徒達が反応しないのだ。


一つの挙動や行動、視線、音、彼女が関係する事柄には何も。

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