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十字架の拳師  作者: 東武瑛
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少林寺の財宝

月夜

李英風は寺で座禅を組んでいた。

大師が食事を運んで来た。

「精進料理じゃ」

「ありがとうございます」李は礼を言い、食事を始めた。

「ところで少林寺の財宝の話を聞いた事、ありますかな」大師は言った。

「いえ、初耳です」李は答えた。

「少林寺再興の資金と聞いておる。しかし、在りかを示す地図は何者かに奪われたそうじゃ。噂では獅子山の洞窟にあると聞いている」大師が言った。

「そうですか」李は答えた。

「マカオに行く前に獅子山に行って見ると良い。何かの手懸かりが得られるかも知れぬ」大師が言う。

「わかりました。明日にでも出発します」李は答えた。

「それが良い」大師は、そう言うと奥へ行った。


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