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未来の足音  作者: 桜 風
奇妙な隣人
6/10

Let's 自己紹介


 

 

隣に俺と同じ名字を持つ音大生が越してきて2日。

 

俺は

すごい状況に立たされていた。

 


「私は君の名前を知らない。」

 

「だからってなんでこうなったんですか」

 

「…ちょーっと憧れてた♡」

 

こいつ…

 


今俺は布団の中だ。

春とは言え寒いしまだ外には出たくない。

 

お察しの方もいるだろうが

世間で言われる

床ドンと言われるものをされている。

 


羨ましいと思うか?


実際されると

なんか怖ぇ。

 

 

「で、君の名前は?こすがくん?」

 

「…その前にどうやって入ったんですか…」

 

「名前。」

 

「…琥菅(こすが)奏汰(そうた)

 

「へー!そーたくん!」

 

「あの…もうどいてもらってもいいですか。」

 

流石にちょっとこれは…

どいて頂かないと

俺が…全世界の男性諸君に嫉妬で殺されてしまう。

 

「このままちゅーしちゃおっかなー♡」

 

「怒りますよ?」

 

「はぁーい…」

 

やっとどいてもらえた。

というかコイツ、どうやって入ったの。

不法侵入で訴えてやる。くそ。

 

「で…なんなんですか。」

 

「んー?いやっ同じ名前の子って聞いたから気になるじゃん♡」

 

「…。」

 

もう突っ込む気力もない。

俺は布団に戻って春とはいえ、まだ寒い気温から逃げる。

 

「あっ台所かりるねー」

 

「んー…」

 

…?

台所…?!

あいつ何する気?!

 

顔をあげた時にはもう遅かった。

台所でなにかしてる翼の姿。

今止めたら片付けんの大変だしほっとくか…。

 

寒いし。

 

「ふふふーんふふふーん♪」

 

鼻歌か…

 

…天国と地獄じゃねーか。

料理する時に歌う曲だっけあれ。


なんて心の中でツッコミをいれはじめると

さっきまで襲ってきてた睡魔がどこかに消える。

もっと寝れそうだったのに…

 

てかこいつ

学校どうしてんだろ。

別に興味無いけど

 

「できた!」

 

そんな明るい声と漂う甘い匂いに

反射的に身体を起こした。

 


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