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未来の足音  作者: 桜 風
奇妙な隣人
4/10

追い出す策略


「いやぁごめんねぇ」

 

「わかったならいいです。」

 

あれから数十分後

ようやくここが俺の部屋だと認めさせた。

方法は内緒だが。

 

「だってさぁ…?音大生のためにピアノ元からついてると思うじゃん?」

 

2万5千のアパートについてるかピアノなんて。アホか。

 

これは俺の家から送られてきたヤツだ。

ピアノ弾けるヤツってモテそうじゃないか。



…披露する機会が学校退学した俺にはないけど。

 

「まぁそんな神対応なアパートないよねぇ」


当たり前である。

 

「いいから出てってくれません?俺今から飯なんで」

 

「えーだってここ居心地いいし!」

 

どんだけ図々しいのだか。

まぁ俺はめちゃくちゃ優しいイケメンだから

置いてやってもいい。

流石俺だ。いいこ。

 

「昼飯食ったら戻ってくださいよ」

 

「おっけおっけー」

 

さっき朝飯食ったばっかだが

早めの昼食ってことで。

じゃないと出ていきそうにない。

 

端っこに申し訳程度に設けられた台所。

そこで俺は調理する。

っても目玉焼きを焼くだけなのだが

 

隣人(つばさ)の分もあるため2個卵をフライパンに落とす。

最近のフライパンは高性能だ。

油をひかなくても焦げない。

すばらしい文明のし…

 

「あっ目玉焼きだー!」

 

俺の思考を邪魔するな飛べない翼め。

無視して作業を続行する。

 

「お皿だそっか?ねぇねぇ」

 

うざい。

 

「あっこれお茶碗?ご飯炊いた?」

 

この人はまったくすごいお節介だ。

いやまぁね

おじゃましてるんなら確かに手伝いたくなるのが筋だろうけど


邪魔である。

 

「俺やるんでいいっすよ」


「そ…?」

 

そんな寂しそうな目をするな。

上目遣いするなよ。

俺悪い人みたいじゃん。

 

「あー…じゃご飯お椀にもっといてください」

 

「うん!!」


なんだこいつ

目が輝いてる。

不覚にもかわいいとか思ったじゃねーか。

 

盛られたご飯に半熟の目玉焼きを乗せる。

実は卵かけご飯より美味しいのだ(俺説)

生卵食べれない人にオススメ。

 

「はい。これ食べたら戻ってくださいよ」

 

「うんうんいっただっきまーす!!」

 

「いただきます」

 

幸せそうに頬張る隣人(つばさ)

こいつはなにも食べていないのか…?

と疑う程の食べっぷり。


俺は箸を動かすのも忘れて見入っていた。

 


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