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―プロローグ―
※この物語は全てフィクションです。実際の場所、団体名、個人とはなんの関係もありません。
俺はハイスペックでイケメンの完璧な大学生だ。
誰もが認めるこの容姿
なにをしても上手くいくこの才能
女の子を何人泣かせたかわからない罪な男だ。
羨ましいだろう。
羨ましいだろう。へへ。
…だかしかし
俺にも病み時期はあった。
3年前俺はただのすねかじりニートだった。
将来のことなんて
正直どーでもいいと思っていた。
テキトーに就職して
そこそこ仕事して
それで食ってけばいいやって割と本気で思っていた。
なにより生きるのがつまらなかった。
ひねくれててひきこもりだった。
社会を舐めていた。
そんな俺を
変えてくれた人の話を今日はしようと思う―