【散文詩】だが断る
自分の中の誰かが言う。
「お前はもう限界だ」
「書くのやめちまいな」
「こんなのちっとも面白くないじゃない」
そうさ、わかっているさ。
自分はただ思うままに物語が書きたいだけの駄文書きさ。
「やめろやめろ」
「いっそ、このサイトから身を引いて楽になりな」
「どうせ、お前がいなくなったって誰も気にやしないよ」
そうだね、このサイトには何十万というユーザーがいるんだもんね。
自分一人いなくなったところで、誰も気にはしないだろうね。
「まあ、あえて作品を消せとはいわない。サーバーに負荷がかかるらしいから」
「作品だけは残して、ひっそりと消えればいい」
「そうだ、それがいい」
「そうしよう、そうしよう」
それが一番懸命かもね。
誰にも迷惑のかからない消え方。
連載中の作品を投げ出すのは心残りだけれど、ひっそりと消えるのは、アリかもね。
「そうだろう、そうだろう。よし、今だ。消えてしまえ!」
だが断る。
ありがとうございました。
これからも自分の中の負の感情には負けないよ、といった意味です。
本来は
「自分に不利な状況で、相手から有利な条件を付きつけられた時にあえてNOと言うこと」
的な意味だったように思います。(違ってたらすいません)