出会い
プルルルルルル
•••••まもなくー 電車が 発車いたします
「うおおおお!まってええええ!」
僕は階段を2個飛ばしで駆け上がり、電車に駆け込む
これに乗れないと遅刻する
僕は転げ込むかのように電車に乗った
なんとか間に合ったようだ
家の最寄駅から高校の最寄駅である最上駅までは駅2つ分
普段なら最上駅から自転車だが
そんな余裕はない
たぶんバスに乗ることになるだろう
県立最上高校に入学してもう3ヶ月になろうとしているが僕は未だにスクールバスに乗ったことはない
っていうか、もう3ヶ月も経つのか
受験勉強してたあの頃が懐かしいな
などと考えていたら
••••まもなく 最上駅 最上駅です
車内アナウンスが流れた
時間との勝負はまだ終わっていない
僕は電車のドアが開いた瞬間全力で走った
階段を今度は2段飛ばしで下り、
改札に定期をかざしてから左の道を進む
目の前の階段を これまた2段飛ばしで駆け上がりロータリーのバス乗り場へ向かう
あった
バスは今にも発車しそうだ
正直、次のバスでも間に合うのだが
早いに越したことはないのでこのバスに乗る
バスの中は涼しかった
僕は席を探し2人掛けの席が空いていたので座った
学ランを脱いでシャツの袖をまくる
ズボンも腰の位置で履き、ベルトの穴は1番端にセットする
おっと
カッターのボタンを第2ボタンまで開ける
忘れるところだった
ひと息ついた時後ろから声をかけられた
「ハンカチ落としましたよ」
女の人の声だ
「え、、、あ、、、、あぁ」
微かに声が震えてしまう
僕はお礼を言おうと後ろを振り向く