小雪 舞い散る 恋物語
始まりがあるから 終わりがある
終わりがあるから 新しい始まりがある
そう教えてくれたのは 君だったね
君と初めて会ったのは 小雪が舞い散る公園
引っ越してきたばかりで 友達のいない僕に 君は笑いかけてくれた
いっしょにあそぼう
僕の初恋の人
それから2年後 君は引越してしまった
幼い僕には 何も出来なくて
サヨナラを言うのが 怖かった
小雪が舞い散る 高校入試の日
君と 再会した
可愛くなった君の隣には 僕の知らない世界がある
春にまた会おうね
それでも君は 笑いかけてくれた
小雪が舞い散る 高校一年のX'mas
僕は君に告白した
君は顔を真っ赤にして コクリと頷いてくれた
小雪が舞い散る 高校三年のX'mas
君は僕に別れを告げた
これから進む道が違う私達だから 新しい世界を見て欲しい
君は涙を堪えた 作り笑いで
僕の手をふりほどいた
小雪が舞い散る大学一年の冬
高校の同窓会で 君と再会した
あの時 手を離さなければ…
君の心には もうすでに 別の誰かがいた
大学二年、三年と 小雪も降らないX'mas
僕の隣には 君以外の誰かがいた
小雪が舞い散る大学四年のX'mas
久しぶりに会う君は とても綺麗だった
もう一度 君と同じ世界を 共に歩きたい
君は 何と答えるだろう
雪を見るたび 君を思う
白い 雪のように
汚れを知らない
君の名前
ある人から聞いた初恋の話を元にした物語です。
この文章を書いたのは10年以上前になりますが、友人から好評だったため、今回公開することにしました。