塔子ちゃん(幼馴染の黒髪ロング巨乳超絶美少女電波女子高校生)と再開
※この作品は完全なフィクションです。
実在の宗教、人物、団体、事件などには一切関係ありません。
伊達鑑という男子高校生がいた。
11歳の時、神奈川県の町に住んでたが、
親の都合で北海道に引っ越した。
16歳の今、再び引っ越して神奈川県の町に戻ってきた。
この伊達鑑という男子高校生は、
日本トップクラスのリアル充実っぷりで、
北海道では難聴系主人公として大ハーレムを形成していたが、
「もったいないな~」と思って全ての関係を清算せず、
キープしたままで神奈川県に戻ってきた。
しかし、鑑が今一番気にしているのは、
北海道で構築してしまった複雑な人間関係ではなく、
地元にいる一人の幼馴染の女の子のことだった。
幼馴染の名前は塔子といって、
白のワンピースがとてもよく似合う、
黒髪ロングの超絶美少女だった。
塔子は鑑の隣の家に住んでいた。
鑑とは非常に仲が良くて、いつも手を繋いで学校に行ってた。
休みの日は塔子がホットケーキを焼いてくれて、
隣に座り、切りわけて、
「うふふふ。あーん、してくださいね……」と言って食べさせてくれた。
また、「一緒の夢を見ましょう」
と塔子が言いだして、手を繋ぎながら一緒に寝た事もあった。
もちろん、そんな夢は見れなかったけど。
でも、鑑にとってはこれ以上なく甘くて幸せな日々だった。
その1日の価値は、プール2杯分の黄金に匹敵するほどだった。
「そっか。もう、あれから5年か……。全てが懐かしいね。
塔子ちゃんは本当にかわいかった……。
でも、あの時はまだぺったんこだったな」
「5年も経てば、『まるくてやわらかいアレ』も大きく育ってるんだろうか?」
鑑は幼馴染の成長した姿を想像しながら、眠りについた。
次の日。
鑑は転校した高校の廊下に立っていた。
朝のホームルームの時間。
鑑は転校の挨拶をするため廊下に待機していた。
鑑はキチンと挨拶する内容をメモにとっていた。
そしてメモの内容を見てにやついていた。
(なんて爽やかな挨拶なんだ……どう見ても好青年だろ!
これならいける!モテる!)
「はい、入ってください。鑑君の挨拶ですよ」
先生の声。鑑はつばをのみ、一呼吸おいて答えた。
「わかりました」
緊張の瞬間。
教室に入ると、男女まざって30人ほどの高校生が目に入る。
(82……85……88……なかなかレベル高いな!
E以上が15人中3人もいる……。
まあ74もいるけど……)
鑑は目測で『まるくてやわらかいアレ』の数字の事について一瞬考えたが、
すぐに挨拶の事を思い出した。
(ヤバイヤバイ、興奮して台詞忘れたら終わりだ)
「はじめまして!俺の名前は伊達鑑です。
北海道ではかがみん、かがみんって呼ばれていました。
身長178センチ、体重63キロ。
10月21日生まれの16歳です。
趣味は俺、なんでもやります。文系、体育系なんでも大好きです!
なのでイベントがあったらとりあえず俺を呼んでみて、仲良くしてください。
よろしくおねっ」
ガラッ
教室のドアの無遠慮に開ける音がした。
長い髪をした女子高生(91)が教室に入ってきた。
彼女はごく自然に歩き、そして席に座った。
鑑はこれに不自然さを感じた。
この時間は、すでに言い訳の聞かない遅刻の時間だったのに、
横にいる教師は彼女(91)に対して頭を下げていた。
怒るどころか、遅刻を咎めもせず、逆に挨拶をするとは、
この教師はよっぽど心のおおらかなんだろうか?
それとも生徒を叱れない、臆病な先生なのか。
鑑は少女(91)をじっと見つめていたが、
そういえば顔はどんなのだろう?と思って目線をあげた。
女の子(91)の顔を見ると、鑑は気づき、驚愕した。
「も、もしかして……塔子ちゃん!?」
この(91)は塔子だ。
子供のときの塔子しかイメージにないため、すぐには気がつかなかった。
こんなに大きくなっていたんだ……。
塔子はニコっと笑って答えた。
子供の時から変わらない、懐かしい笑顔だった。
「お久しぶりです鑑君!」
幼馴染の『黒髪ロング超絶美少女』は
幼馴染の『黒髪ロング巨乳超絶美少女女子高生』へと進化を遂げていた。
見ているだけで仮想の鼻血が大量に流れ出した。
そして、懐かしさで現実の涙が溢れそうになっていた。
鑑は回想した。
塔子ちゃんとは色々あった。
楽しい思い出ばかりだけど、悲しい思い出もあった。
塔子ちゃんはかなり気を病んでた時期があり、
自傷行為を毎日してた。さらに自殺未遂も何回かあった。
それを止めるために鑑は自分の人生に巨大な『黒歴史』を作ってしまった。
自分が適当に『オリジナルの宗教』を作った。
「神様は美しい。
自分の意思で生まれ、自分の意思で死ぬ。
常にその姿は変化していて、
『真実解』に向かって、今も進み続けている。
それでいて、永遠の存在なんだ。全てがね」
神様はこんなので、人間や世界はこうやって産まれた。
オリキャラならぬオリ神を作った過去を持つ男である。
壮大な『黒歴史』。
「そして、永遠に死なないようにしてください」
「神様は塔子ちゃんのお願い事、必ずかなえてくれるよ」
神様はその力で『塔子ちゃんの願い』をかなえてくれる。
でも、それには『自殺をしてはいけない』という、
『神の教え』を守らなくてはいけない。
「『かみさま』って、凄くおやさしいのですね!」
塔子ちゃんを騙すのは簡単だった。
自分の宗教の信者となった塔子ちゃんは、
自殺を止めてニコニコと笑顔で人生をおくれるようになった。
……それだけなら美談かもしれないが、
副作用として塔子ちゃんが言いなりになったので、
『色々な事』をして楽しんでしまった。
「や、やめてください……鑑君。こんなこと、駄目ですよ……」
「へっへっへ。俺だってこんなことやりたくないよ。
でも、『神様の言うとおり』にしないとねぇ」
男ならしょうがないだろ!!
塔子ちゃんが今も信じていれば、
5年前よりずっと楽しめることは間違いないが、
それはありえないことだった。
不思議なものを信じられるのは、
子供の時ぐらいなもの。
それに、塔子ちゃんに聞かせたオリジナル宗教は、
子供の時に適当にでっちあげた嘘のかたまりでしかない。
穴だらけだ。
なにより、覚えていられても死ぬほど恥ずかしい。
自分の最大の『黒歴史』なんだから。
となると、もう一度口説かないといけないな……。
朝の教室。
鑑は自己紹介の挨拶を中断し、
回想に浸りながら、塔子を懐かしそう眺めていた。
塔子は笑顔で語りかけた。
「運命。奇跡。偶然。必然。
銀河の星々の数の言葉でも修飾しきれない、
聖なる再開の時。
二人は回帰と永遠の宇宙の中で、
『かみさま』の庇護の元、
60億の真理を集め、『最後の日』と共に、
『無限幸福完全世界』へ至る事でしょう!」
……。
なんだこの痛電波ポエムは!?
鑑は嫌な予感で心がいっぱいになった。
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