約束の日
俺が20歳になった7月8日の当日。
大学の講義に出て、その日の講義が終わると交際している姶良瑞希が住むアパートに向かった。
まだ陽は長い。
改めて今日まで交際出来たなと思う。
インスタント焼きそばや酒以外の飲み物などをコンビニに入店して、買い込む。
重い袋を提げて、姶良の住むアパートに歩いていく。
アパートに到着し、階段を上がって2階に向かう。
彼女が住む一室の扉の前で立ち止まり、インターフォンを押した。
一室の奥から物音が聞こえ、返事もした。
扉が開き、ネグリジェを着た姶良が姿を現した。
「暑いでしょ、入って入って〜!」
中は冷房が効いていて、涼しい。
「買い物、ありがとう。寛いで寛いで」
スニーカーを脱いで、スリッパを履いて奥へと歩いていく俺。
ダイニングテーブルに持っていた袋を置いた。
彼女がダイニングテーブルに置かれた袋を冷蔵庫の方に持っていく。
俺はダイニングチェアに腰を下ろし、寛ぐ。
姶良が作業をしているのを眺めるだけだ。
「シャワー浴びないの、たぁくん?」
「夕食には早いし、シャワーでも浴びるよ」
俺は彼女に促されるまま浴室に向かった。
俺は浴室に入り、着ていた衣類を脱ぎ、裸になって、シャワーを浴びた。
セックスする時に臭かったら嫌われる。
念入りに身体を洗う俺だった。
俺が浴室から出てきたら、ダイニングテーブルに二食の食事が並んでいた。
ダイニングチェアに腰を下ろし、手を合わせる。
「いただきます」
「いただきます。後で約束の乾杯をするからね〜」
パックに入っている煮物を箸で掴み、口に運んで咀嚼する。
大学生活の話題を交わしながら、夕食を食べていく俺たち。
夕食を食べ終え、食器などを二人で洗っているときに、恐る恐るあの話題を切り出した。
「瑞希ぃ……あのさ、せ、セックスしてみない?」
「そうだね。待たせすぎたね、約束を果たしてからにしよう」
「うん、そうだね」
食器などを洗い終え、ダイニングチェアに腰を下ろして、たわいない会話を交わしながら、酒の缶を持ち、二人で酒の缶をぶつけ、乾杯をした。
彼女はアルコール度数5%のビールを、俺は彼女が買ってきたほろよいを、二人で各々のスピードで呑んでいく。
350mlの量でも、一杯だけで十分な気分だった。
3分経たずにビールの二本目を呑みだした彼女だった。
「手が止まってるよ、たぁくん」
「あぁ、うん……」
俺が二本目を開けるか迷ってるうちに彼女が三本目に手をつけようとして、慌てた。
「瑞希、呑むの早くない!?」
「たぁくん吞まなすぎ〜早く早く!!」
彼女に促されるが、目の前の姶良の姿を見ていて呑む気が失せた。
セックスをする前に彼女が酔って眠ってしまった。




